『2019 MGM MLB 開幕戦』アスレチックス対マリナーズの第2戦が21日、東京ドームで行われた。この日は今季からマリナーズの一員となった菊池雄星のデビュー戦ということで大きな注目を集めたが、それでも多くの観客にとっての関心事であり、注目の的は、やはりイチローだった。

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 連日のように多くのファンが東京ドームに詰めかけ、久々の日本で大きな歓声に出迎えられた45歳のイチロー。信じたくはないけれど、これがイチローのプレーを目の当たりにできる最後の機会になるかもしれないと感じていた多くのファンが、“レジェンド”の雄姿をその目に焼き付けようと球場に駆けつけ、大きな声援を送った。

◆ 3月21日(木・祝)・イチローの動向

▼ 16:27 グラウンドに登場

三塁側のベンチとエキサイトシートの間でウォーミングアップ。ときおりチームメイトと会話を交わしながらも、基本的にはひとり黙々とアップ。16時半の開場と共に多くのお客さんがスタジアムの最前列に詰めかけ、イチローに熱視線を送る。イチローはウォーミングアップに集中しつつ、ファンの声援に応えて手をあげる場面も。

▼ 16:37 キャッチボール

ウォーミングアップを終え、ハニガーとキャッチボール。今日もいち早くスタートし、他の選手たちがキャッチボールを始める頃には遠投の距離に。
そして2分後には、キャッチボールを終えてライトのポジションへ移動。キャッチボールで使っていたボールをスタンドに投げ入れてストレッチ。

フリーバッティングの打球を処理してセカンドの中継へ送球するも、わざと暴投? しっかり捕れよとボールボーイに要求?
イチローが声援に応えるたびに観客が沸き、イチローが移動するとスタンドの観客も大移動。すべての観客がイチローの一挙手一投足に注目していた。

▼ 16:51 フリーバッティング

バッターボックスに入ると観客席から拍手がおこる。この日もバントをしたあと、基本的には5打席×4回の20打席で、柵越えはやや少なめの4本だった。しかし、最後にサービス?の1打席があり、その1回で見事ライトスタンドの上端へボールを運んだ。
他のチームメイトと比べても力を入れている感じはなく、バットにうまくボールをのせてスタンドまで運んでいる印象。

17:15くらいにはイチローの組が打撃練習終了。引き上げるイチローに拍手が送られ、イチローが下がると同時に観客も自分たちの席へ戻っていった。

▼ 18:12 マリナーズのスタメン入場

イチローの名前が呼ばれると前日よりも大きな声援が51番の右翼手に送られた。

国歌の演奏終了後、レフトからセンターへダッシュ。そしてライトスタンドのファンに挨拶。その後、ストレッチを始めるが、藪と岩村、ケングリフィーJrによる始球式のときには拍手し、ストレッチを中断して始球式を見届けた

▼ 18:26-31 即席サイン会

ゆっくっりとエキサイトシートに歩み寄り、連日のサイン会。この日は前日よりも長くサインをし、終了後には引き上げるイチローに拍手。

▼ 1回裏:ファーストプレー

名前を呼ばれてライトの守備位置に向かうイチローに大声援。それに手をあげて応えるイチロー。
二死から3番ピスコッティの飛球を前進してキャッチ!菊池が投げてイチローが捕るという状況に観客はご満悦。

▼ 2回表:第1打席(三邪飛)

直前のヒーリーが2ランを放ち2-0とリードして迎えた2回、二死無走者の場面でイチローの名がコールされると、前夜に続き場内は大歓声に包まれた。アスレチックスの先発右腕・エストラダと対峙。2ボール1ストライクからの4球目を打ったが、三塁へのファウルフライに倒れた。

▼ 2回裏:「イチロー第一線退く意向」の速報
スタジアム全体がザワザワとして異様な雰囲気に。

▼ 4回表:第2打席(二ゴロ)

前日は2打席で代わっていたこと、「第一線退く意向」速報の影響もあったのか、名前が呼ばれると大歓声。二死無走者ながら、打席に入ると「イチロー」コールが沸き起こる。そして、1ボール2ストライクからの4球目を打ち、球足の速いボールが一二塁間へ。しかし、これは二塁手・プロファーの守備範囲だった。

▼ 4回裏:この回も守備にもつく
二死からピンダーが放ったライト線方向への打球を難なくランニングキャッチ。そのまま一塁側のエキサイトシートにボールを投げ入れた。

▼ 7回表:第3打席(三振)

3-2で迎えた7回の第3打席は、無死二塁の好機。大半の観客がイチローの最後になるかもしれない雄姿をスマホやカメラにおさめようと、立ち上がって撮影しながらの観戦。場内は三度、大声援で沸き返ったが、救援右腕・ソリアの前に見逃し三振に倒れた。

▼ 7回裏:ハニガーとのキャッチボール中に背面キャッチ!

▼ 8回裏:第4打席(ショートゴロ)

4-4の同点で迎えた二死二塁の好機に会場のボルテージも最高潮。総立ちで「イチロー」コール!
追い込まれながらも低めの変化球をファウルで粘り、やや詰まった当たりがショートへ。懸命に一塁を駆け抜けるが、わずかな差でショートゴロに。

▼ 9回表:ビショップと交代

ライトのポジションまで行ったあとにビショップと交代。スタンディングオベーションのなか、この時間をかみしめるかのようにゆっくりとベンチへ。
出迎えたチームメイト全員と抱擁を交わし、最後には菊池とも。「頑張れよ」とのエールを受けた菊池は涙を浮かべ号泣。その肩を気持ち強めに叩くイチロー。

最後は球場のすべてのファンに挨拶をしてベンチへ。ベンチ内でケン・グリフィーJr.ともガッチリと抱き合ってベンチ裏へ。

▼ 23:02 試合終了:真っ先にグラウンドへ

一度はアスレチックスの“チャレンジ”によって戻されるが、判定は覆らず、イチローが先頭に立って選手を出迎える。

▼ 23:04 ヒーロインタビュー

ゴードン「イチローと一緒にプレーした5年間いろんなことを教えてもらった。(日本は)本当に素晴らしい。ここに来てくれたみんなありがとう。センキュー。ありがとう」

▼ 23:08 「イチロー」コール

スタンディングオベーションでイチローを呼ぶような手拍子。次第に「イチロー」コールへ。

▼ 23:10 チームメイトに挨拶

▼ 23:23 イチローのカーテンコール

三塁ベンチ、三塁内野席、レフトスタンド、ライトスタンド、一塁内野席の順に場内を一周。笑顔で声援に応える。
チームメートもその様子をスマートフォンで撮影。最後に二塁ベース近くで拍手をしながら帽子を取り挨拶。

▼ 23:29 イチロー退場

▼ 23:55 イチローが会見

会場を移してイチローの引退会見
「こんなにいるの?ビックリするわ」と詰めかけた報道陣の多さに笑顔を見せながら、約1時間20分にわたる質疑応答に対応。最後は「長い時間ありがとうございました。眠いでしょ、皆さんも。じゃあ、そろそろ帰りますか、ね」と屈託のない表情で語り、報道陣からの拍手に包まれながら会見場を後にしました。

(写真=Getty images)

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ベースボールキング編集部

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