○ ホワイトソックス 10 - 8 マリナーズ ●
<現地時間4月5日 ギャランティードレート・フィールド>
マリナーズの菊池雄星投手が5日(日本時間6日)、敵地でのホワイトソックス戦に今季3度目の先発登板。打線の援護を受け5回6失点(自責点4)で勝利投手の権利を得たが、救援陣がリードを守れずメジャー初勝利はまたもお預けとなった。マリナーズは計10失点で逆転負け。連勝は4で止まった。
拙守に泣かされる立ち上がりだった。先頭・ガルシアの遊ゴロを遊撃・ベッカムが失策。続くアンダーソンには中前打を許し、無死一、二塁のピンチを招いた。3番・アブレイユは併殺コースの遊ゴロに打ち取ったが、またしてもベッカムがファンブル。さらに、焦って投じた一塁送球も大きく逸れ、ベッカムの早くも3失策目となるダブルエラーで先制を許した。
4番・カスティーヨは四球で無死満塁とすると、5番・モンカダには中越えの2点適時二塁打を浴びた。なおも無死二、三塁のピンチは無失点で凌いだが、初回から3点を失った。2回は先頭から4連打を浴び5失点目。さらに無死一、三塁とピンチは続き、併殺打の間に6点目を失った。
2回までに6点を失った左腕だったが、3回以降は立て直した。4回、5回は2イニング連続の3者凡退。すると、開幕から好調な打撃陣が奮起した。
マリナーズ打線は2-6で迎えた4回、8番・ボーゲルバックの2号ソロなどで2点を追加。4-6の6回は7番・ヒーリーの3号2ランで同点としたあと、2番・ハニガーの逆転2ランで菊池に勝利投手権利が転がり込んだ。左腕は5回93球、7安打4奪三振6失点(自責点4)で降板。立ち上がりに失点を重ねながらも何とか5回を投げ抜き、防御率は4.02となった。
そのまま逃げ切りたいマリナーズだったが、7回に登板した3番手・ギアリンが大乱調。押し出し死球含む計3四死球で1点差に詰め寄られると、代わった4番手・ロスカップが逆転打を許した。この時点で菊池の初勝利は消滅。父・雄治さん(享年59)の死去発表から初のマウンドで、白星をつかむことはできなかった。
マリナーズは打撃陣が4本塁打を含む8得点も、投手陣が10点を失い逆転負け。開幕から7勝2敗の好スタートを切ったが、特に脆弱なブルペンには不安が募る。