ニュース 2019.04.10. 19:15

阪神・梅野 「サイクルヒットは表彰されるまで気がつかなかった」

無断転載禁止
【プロ野球阪神対DeNA】 ヒーローインタビューに臨む阪神・梅野隆太郎=甲子園球場 提供産経新聞
「めちゃくちゃうれしいです! サイクルヒットは表彰されるまで気がつかなかった」

9日に甲子園球場で行われた、阪神-DeNA戦。選抜高校野球が終わり、阪神にとっては今季初の甲子園での公式戦でしたが、試合は先発・ガルシアが乱調で5回途中で7失点KO。嫌なムードが漂う中、バットで盛り返したのが、キャッチャー・梅野でした。

今季はバッティング好調な梅野ですが、2日に左足薬指を骨折。離脱は避けられないと思いきや、患部をテーピングでガチガチに固めてスパイクを履き、5日の広島戦からスタメンに復帰。痛くないわけがありませんが、骨折していることを想像できないほど、全力疾走を続けています。それもこれも、得点力不足に悩むチームを救いたいからです。

そのひたむきさが、偉大な記録を生みました。2回の第1打席、梅野の右翼線付近へのフライをソトが捕球できず、ボールは外野を転々。梅野は痛む足もお構いなしで、3塁まで激走し、先制の2点タイムリースリーベースに。記録は当初「エラー」でしたが、試合中「3塁打」に変更。これが快挙の幕開けになります。

続く4回の第2打席は、2-3と逆転された場面でライト前にヒットを放ち、同点に追い付く足掛かりを作りました。しかし、なおも突き放すDeNA。

6-8と2点を追う8回に回ってきた第4打席。ここで梅野は、今季1号のソロホームランを左中間スタンドに叩き込んだのです。

「思い切っていくだけでした」

この執念が他の選手にも乗り移ったのか、この回、阪神打線は打者一巡の猛攻を見せ逆転。再び梅野に打順が廻ってきました。この時点で、シングルヒット・3塁打・本塁打を打っていた梅野は、「あと2塁打を打てばサイクルヒット達成」という状況になり、甲子園の場内もざわつき始めます。

8回2度目の打席となった第5打席、何とか反撃を止めようとDeNAが注ぎ込んだ守護神・山崎康晃から、梅野は右中間を深々と破るヒットを放ちます。ツーベースは確実。「よし、記録達成だ!」とみんなが思ったその瞬間、梅野は迷わず2塁ベースを駆け抜け、スピードを緩めず3塁へ!

「えっ? 止まらないの?」という声もあがりましたが、梅野が3塁に到達する寸前に、前を走っていたランナーのナバーロが、ホームに突入しタッチアウト!その時点で3アウトになったため、この梅野のヒットは「2塁打」に。すなわち、サイクルヒット達成です!
本塁上のクロスプレーでサイクルヒットが決まるという、ちょっと変わった達成シーンとなりましたが、実は梅野本人は……

「(サイクル安打は)全く気がつかなかった。まさか自分が達成するとは思っていなかったので。花束を持っている人もいて、ベンチがざわついているなと」

ベンチに戻って、チームメイトたちと抱き合って喜びましたが、快挙を讃える意味でハグした周囲に対し、梅野は純粋に「逆転したこと」だけを喜んでいたのです。

チアガールに花束を渡されても、最初キョトンとしていた梅野。「サイクルだぞ」と伝えられ、初めて「ああ、そうか!」と気付きました。
梅野の5打数4安打・4打点の大活躍がモノを言い、12-8で逆転勝利。みごと甲子園初戦を白星で飾った阪神。先週、巨人に東京ドームで3連敗を食らったときは「また最下位か……」というムードも漂いましたが、それから3勝1敗と盛り返し、勝率5割に復帰。

その原動力になったのは、間違いなく梅野です。骨折が判明後、4試合で17打数10安打とむしろ絶好調に。打率も4割3分3厘にアップし、セ・リーグ首位打者に躍り出ました。

さらに守っても、“梅ちゃんバズーカ”で2度も盗塁を阻止。今や、チームの牽引役と言ってもいいでしょう。

 「ナバーロのおかげかなと思います(笑)」

お立ち台でそう言って、周囲を笑わせた梅野。「骨折しながら、ほんとに自分が出るんだという気持ちでやってくれている」と、矢野監督も全幅の信頼を置いています。これが猛虎復活のきっかけになるのか? 満身創痍でも奮闘し続ける、虎の正捕手に今後も注目です。

【PR】阪神タイガースを観戦するなら「DAZN Baseball」

球団史上初のリーグ連覇を狙う阪神。近本光司ら充実の野手陣と、期待の左腕、門別啓人や新加入のゲラなど投手陣にも戦力に厚みが加わり死角はない。

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

ペナントシリーズ、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

【PR】「DMM×DAZNホーダイ」でプロ野球を観よう!

「DMM×DAZNホーダイ」とは、DMMプレミアムとDAZN Standardをセットで利用できるプラン。

単体契約ならDMMプレミアム月額550円(税込)、DAZN Standard月額4,200円(税込)のところ、本プランなら月額3,480円(税込)だからとってもお得です。

POINT

① 「DMM×DAZNホーダイ」なら単体契約より月額1,270円(税込)も安い!

② DAZNだけの契約と比較しても月額720円(税込)お得に楽しめる!

③ 新規入会月から最大3カ月間、「DMMポイント」を550ポイント付与!

ポスト シェア 送る
  • ショウアップナイター
  • ベースボールキング
FM