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低迷するオリックス打線で奮闘する2年目コンビ

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オリックス・西浦颯大(C)KYODO NEWS IMAGES

主軸打者が大不振……


 オリックスは、開幕からふたつの引き分けをはさみ4連敗スタート。肝心な出足でつまずき、初勝利を挙げたのは開幕からちょうど1週間が経過した7戦目のことだった。4月12日を終了した時点で、3勝6敗3分。ロッテとともに同率で最下位に沈んでいる(以下、数字はすべて2019年4月12日終了時点)。

 現状を招いている要因はいろいろあるが、打線の不調がなにより大きいだろう。12試合を終えた時点で打率.201、5本塁打、28得点はすべてリーグ最下位。防御率2.86はリーグ2位なだけに、この貧打はあまりにバランスが悪い。

 開幕戦で4番をまかされた吉田正尚が出遅れたことも痛かった。3月上旬の日本代表戦(対メキシコ)に招集され、2試合で打率.800(5-4)、1本塁打、6打点と大爆発。オープン戦でも打率.297(37-11)、1本塁打、4打点とそれなりの結果を残していた。しかしシーズンでは完全にその打棒が影を潜めている。開幕から6試合で打率.083(24-2)とまったくあたりが出ず、本塁打のみならず長打もゼロ。さらには、打点をあげることもできなかった。初勝利をマークした翌日から3番に打順を変更し、ここまで5試合連続安打と息を吹き返してきてはいるが、それでも打率は2割に届いていない。

 新外国人のメネセスも、ここまで打率.167(42-7)と吉田同様に不振だ。開幕は3番だったが、4月12日の試合では7番にまで下がった。T-岡田、マレーロといった長打のある選手たちも結果が出ずにファームへ。代わりにロメロが昇格したものの、打率.143(7-1)とこちらも本調子ではない。


福田周平、西浦颯大の2年目コンビ


 主軸にあたりが出ないなか、踏ん張っているのが開幕から上位打線で固定されている福田周平(26)と西浦颯大(19)のふたりである。

 1番の福田は、打率.321(53-17)でチームトップの打率。5盗塁はリーグ2位と、俊足ぶりも発揮している。だが、得点はわずかに「2」だ。つまり、福田が出塁をしても主軸が還せず得点に結びついていないということ。

 2番に抜擢されている西浦は、打率.239(46-11)と高打率といえる数字ではないが、高卒2年目としてはまずまずの数字だろう。守備面に加えて、これまでに4盗塁を決めるなど足も速い選手だ。

 チームが波に乗れないなかで奮闘しているふたりは、ともに今シーズンが2年目となる。2年目といっても、社会人出身の福田はドラフト3位、高卒の西浦は6位と、それぞれ中位・下位指名。この年のドラフト会議では、清宮幸太郎(日本ハム)と安田尚憲(ロッテ)に人気が集まり、その他にも村上宗隆(ヤクルト)や中村奨成(広島)、吉住晴斗(ソフトバンク)といった高卒選手が1位指名を受けている。また、大学生・社会人ではチームメートの田嶋大樹や鈴木博志(中日)、東克樹(DeNA)といった投手たちが高評価だった。

 ドラフト時の評価はそれほど高いものではなかったかもしれないが、2年目にして開幕から上位打線を任され、チームを引っ張る存在となりつつある。ここまでは彼らの奮闘がチームの勝利に結びついておらず、もどかしい部分もあるかもしれない。しかし、主砲の吉田が調子を上げてきたこれからは、ふたりが多くホームへと戻ってくる機会は確実に増えるはずだ。

 12日の西武戦では、福田の悪送球でチームはサヨナラ負けを喫した。プロでの経験が浅い両選手ゆえに、これからもミスをすることはたくさんあるだろう。だが、それもすべては一流選手になっていくために必要な経験でもある。あとは、そこに目を瞑れるチーム状況を保てるかどうか――。長年に渡り低迷するチームの起爆剤になれるか注目だ。
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