「バットを去年と同じものに戻しました」。
自主トレから短いバットを使ってきたロッテの荻野貴司だが、バットの長さを去年まで使っていた約85センチのバットに戻した。
「ちょっとバットが出てこない感じがあったので、コンパクトにいくというイメージです」。
春季キャンプ、オープン戦は短いバットを使用してきたが、オープン戦では打率.059(17打数1安打)と状態が上がらず。熾烈な外野手争いのなかで、角中勝也とともにレギュラーで出場が期待された一人だったが、3月29日に行われた楽天との開幕戦にはレフト・角中勝也、センター・藤原恭大、ライト・加藤翔平がスタメンに名を連ね、荻野の名前はなかった。開幕3連戦で出場したのは、代走で途中出場した1試合のみ。この3連戦の試合前の打撃練習終了後には、大村巌打撃コーチと打撃について確認する場面がいつも以上に多く見られた。
4月3日の西武戦で『1番・センター』で今季初スタメン出場し、1安打したが、その後も代走や守備固めでの出場。守備から途中出場した5日のソフトバンク戦も、延長10回に打席に立つも二飛に倒れた。
「結果が出なかったので、(バットを)戻して短く持っていこうかなという感じですね」。
バットを長く持っていた荻野だが、4月9日にZOZOマリンで行われた楽天との二軍戦、昨年まで使用していた約85センチのバットで、バットを短く持つスタイルに変更。この試合でマルチ安打をマークすると、ナイターで行われたオリックス戦でも途中出場ながら2安打を放った。
「いつ出番が来てもいいように準備していました」。開幕直後はベンチで試合を見守ることが多かったが、先発出場も増え、現在は5試合連続安打と状態を上げてきた。
また、開幕直後2番・加藤翔平、3番・中村奨吾が打撃好調の中、藤原恭大、岡大海、菅野剛士ら1番打者で起用されていた選手たちは、結果を残すことができず、攻撃的な野球を目指すチームにおいて1番打者は課題のひとつだった。12日の日本ハム戦で荻野は、今季2度目の1番で出場するとマルチ安打をマークし、16日のソフトバンク戦から2試合連続で1番で出場している。「今のところは、長いバットを短く持った方がいいですね」と荻野。長いバットを短く持つスタイルに戻した荻野の復調とともに、“1番打者問題”が解決しつつある。クリーンナップの前に1番・荻野が多く出塁できれば、得点力アップに期待がもてそうだ。ロッテの攻撃において、荻野の存在はかなり大きい。
取材・文=岩下雄太
自主トレから短いバットを使ってきたロッテの荻野貴司だが、バットの長さを去年まで使っていた約85センチのバットに戻した。
「ちょっとバットが出てこない感じがあったので、コンパクトにいくというイメージです」。
春季キャンプ、オープン戦は短いバットを使用してきたが、オープン戦では打率.059(17打数1安打)と状態が上がらず。熾烈な外野手争いのなかで、角中勝也とともにレギュラーで出場が期待された一人だったが、3月29日に行われた楽天との開幕戦にはレフト・角中勝也、センター・藤原恭大、ライト・加藤翔平がスタメンに名を連ね、荻野の名前はなかった。開幕3連戦で出場したのは、代走で途中出場した1試合のみ。この3連戦の試合前の打撃練習終了後には、大村巌打撃コーチと打撃について確認する場面がいつも以上に多く見られた。
4月3日の西武戦で『1番・センター』で今季初スタメン出場し、1安打したが、その後も代走や守備固めでの出場。守備から途中出場した5日のソフトバンク戦も、延長10回に打席に立つも二飛に倒れた。
「結果が出なかったので、(バットを)戻して短く持っていこうかなという感じですね」。
バットを長く持っていた荻野だが、4月9日にZOZOマリンで行われた楽天との二軍戦、昨年まで使用していた約85センチのバットで、バットを短く持つスタイルに変更。この試合でマルチ安打をマークすると、ナイターで行われたオリックス戦でも途中出場ながら2安打を放った。
「いつ出番が来てもいいように準備していました」。開幕直後はベンチで試合を見守ることが多かったが、先発出場も増え、現在は5試合連続安打と状態を上げてきた。
また、開幕直後2番・加藤翔平、3番・中村奨吾が打撃好調の中、藤原恭大、岡大海、菅野剛士ら1番打者で起用されていた選手たちは、結果を残すことができず、攻撃的な野球を目指すチームにおいて1番打者は課題のひとつだった。12日の日本ハム戦で荻野は、今季2度目の1番で出場するとマルチ安打をマークし、16日のソフトバンク戦から2試合連続で1番で出場している。「今のところは、長いバットを短く持った方がいいですね」と荻野。長いバットを短く持つスタイルに戻した荻野の復調とともに、“1番打者問題”が解決しつつある。クリーンナップの前に1番・荻野が多く出塁できれば、得点力アップに期待がもてそうだ。ロッテの攻撃において、荻野の存在はかなり大きい。
取材・文=岩下雄太