米アマチュアから米球界へ
今週は、ちょっと変わった大リーガーのお話をしたいと思います。まだ大リーガーになっていないかな。そのお話をしていきたいと思います。
いま、加藤豪将という選手がアメリカにいます。彼がいま、ヤンキースの3Aに上がっていて(追記:5月17日2Aトレントンへの降格が発表)、大リーグを目指しています。日本の新聞も加藤豪将に注目している新聞と、あまり注目していない新聞と両方あって、あまり注目のしていない新聞は、加藤豪将の記事をほとんど載っけてないんですが、注目している新聞は、今日は2打数1安打とか今日は3打数2安打とか、ほんのちょっとですが小さな記事を載せています。
ヤンキースは、今年はじめに多くの故障者が出て、レギュラーがまるっきり入れ替わるくらいの事態があり、そこで加藤あたりにチャンスがあるんじゃないかという事で、日本の新聞なんかは注目していたと思いますが、故障者が戻ってきたことで、より一層良い成績を残さないと目立たなくなるとは思います。
日本人選手は、日本で野球をしていて3Aというルートは分かるんですけれど、日本の野球に全く経験なくアメリカのアマチュアの野球から大リーグという経路を通るのは初めてで、国籍は日本とアメリカの両方を持っています。
右投げ左打ちのユーティリティプレーヤー
1994年10月8日生まれで24歳、188センチ88キロ、ここに切り抜いた新聞の写真があるのですが、右投げ左打ちの内野手で外野もできる。内野だったらどこでも出来る。という事で、ちょっと見た感じは、かつてジャイアンツで活躍した篠塚利夫さん、篠塚さんのような非常にテクニシャンのような感じがするスラっとしたいい感じのバッターなのですが、2013年のドラフト2巡目、アメリカのドラフト2巡目でヤンキースに指名された。全体の66順目の指名選手が3Aまで上がってきたということです。
アメリカでは大体、ルーキーリーグから1A、2A、3Aを大体6年くらいかけて上がってくる。そこで選手を育てて、大リーグに上がってくるので、6年目でマイナーのてっぺんにいるということは、ここが勝負だと思います。加藤豪将は、1994年にカリフォルニアマウンテンビューというところで生まれました。3歳から野球をやり始めたんですが、その3歳の時に、お父さんの仕事の都合で神奈川県へ移住したそうです。
しばらくこちらの生活が続いたんですけれども、生まれも向こうという事で、2000年にまたアメリカに帰り、お父さんの仕事の都合もあって、サンフランシスコへ。従って日本とアメリカいったりきたりして、国籍は日本とアメリカの二重国籍を持っている。
その後、カリフォルニアサンティエゴのランチョ・バーナードという高校で野球をやり、打率.411を記録。ヤンキースのスカウトはその点に注目したのか、ルーキーリーグのガルフ・ヤンキースへ入り、その頃から向こうでも注目されて新聞にもチョロチョロ載るようになったんですが、プロ入り6年目ですがようやく目立つようになりました。皆さん、ぜひ覚えておいてください。加藤豪将です。
お侍さんみたいな名前ですけれど、姿は名前に似ず、華奢なプレイヤーです。いかにも日本人の器用なプレイヤーだなといった感じですが、どうでしょう。大リーグの試合をテレビで見る理由・楽しみの1つが、これで増えてきたのではないかと思います。覚えておいてください。加藤豪将です。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
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