◆ 5月12日以来の白星
ヤクルトがついに長いトンネルを脱出した。
16連敗で迎えた2日のDeNA戦。打線は相手のミスも絡めて初回に3点を先制すると、3回までに5点を挙げて先発の原樹理を援護。奇しくも連敗がはじまった日に敗戦投手となった右腕も、中4日の登板をものともしない気迫の投球でDeNA打線を封じ込め、7回途中まで1失点の好投を見せる。
結局、DeNAの継投の前に中盤以降の追加点はなかったものの、原がアクシデントで降板となった後もリリーフ陣がリードを守り抜き、無事に9回の3アウト目をゲット。5月12日の巨人戦以来となる白星を掴み、連敗を「16」で止めた。
なお、「16連敗」というのは自身(1970年・ヤクルトアトムズ)が作ったセ・リーグのワースト記録タイ。これは昭和のプロ野球における連敗の最多記録だった。ちなみに、平成の連敗記録は1998年にロッテが記録した「18連敗」。途中でひとつ引き分けを挟んでいるものの、こちらは日本プロ野球界における最多の連敗記録となっている。
まだ始まったばかりの“令和”の時代。今後「16連敗」や「18連敗」に迫るチームは出てきてしまうのか。ないに越したことはないが、大型連敗が続いた時にはこの記録が再びスポットを浴びることになるだろう。
◆ 各元号の連敗記録
▼ 令和
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16連敗 ヤクルト(2019年5月14日~6月1日)
▼ 平成
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18連敗 ロッテ(1998年6月13日~7月8日)
▼ 昭和
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16連敗 ヤクルト(1970年8月4日~8月25日)