三原代表「ブルペンを助けてくれる存在」
DeNAは7日、新たに獲得したサミー・ソリス投手の入団会見を実施。背番号は「97」に決まった。
ソリスはアメリカ出身の30歳左腕。196センチ・114キロの恵まれた体格から投げ込む力強い速球が武器で、昨季はナショナルズでキャリア最多の56試合に登板した。後半戦はやや打ち込まれるシーンが目立ったものの、メジャーでは4シーズン通算で141試合に登板。防御率4.51という成績を残している。
会見に同席した三原一晃球団代表は「今季の誤算だったリリーフ陣の不調、三上(朋也)投手のケガでの離脱などもあり、昨年からリストに名前のあったソリス投手と合意に至った」と、獲得の経緯を説明。「中盤から夏にかけて、ブルペンを助けてくれる存在」と期待を寄せる。
つづけて、ソリスは「ここに来られて光栄」と第一声。また、昨年は休暇として来日していたことも明かし、「翌年に日本でプレーできることを運命的に感じている」とコメント。「メジャーリーグでプレーオフや難しいシチュエーションでやってきた経験を活かして、チームに貢献できれば」と意気込みを述べた。
自身のセールスポイントについては「どのような場面でも順応できること」と語り、「2イニングでも、ワンポイントでも苦にしない」と頼もしいコメントも。ピッチングスタイルは「左から投げ込むファストボール、チェンジアップ、カーブの3球種をミックスして勝負」と明かしている。
ニックネームは「ビッグ・アンガス」?
「楽しむこと」がモットーというソリスは「ファンとの交流」もたのしみのひとつに挙げており、「喜んでサインする」と笑顔で語る。
日本の印象については、昨年来日した際の経験を振り返りながら「とても歓迎してくれた。食事も素晴らしく、人々も温かかった」と親日家の一面も覗かせ、今後の目標については「電車で迷わないこと」と宣言。ニックネームは『ショー・ショー』というものがメインだが、“大きな牛肉の塊”からイメージされた『ビッグ・アンガス』とも呼ばれていたことも明かし、報道陣を笑わせた。
気はやさしくて、力持ち…?DeNAに加入した明るい大型左腕はチームの救世主となるか。“逆襲のキーマン”候補のひとりとして注目が集まる。
取材・文=萩原孝弘