昨季は6月15日終了時点でチーム防御率4.37だったロッテの二軍投手陣だが今季は、チーム防御率イースタンリーグ3位の3.29をマークするなど好調だ。
先発陣は土肥星也がイースタントップの7勝、小島和哉がイースタン2位の防御率2.30、イースタントップタイの60奪三振、中村稔弥も6勝2敗、防御率2.48。救援陣も4年目の成田翔が28試合に登板して防御率1.78、一軍で実績のある大谷智久が23試合に登板して防御率1.57、南昌輝が13試合の登板で防御率1.46だ。
さらに、春先は制球に苦しんだドラフト2位ルーキー・東妻勇輔は防御率こそ6.92だが、走者がいないときもセットポジションで投げるようになった4月16日以降は9試合の登板で、防御率2.89と状態が上向きだ。永野将司、高野圭佑は短いイニングだけでなく、一軍に上がった時に備え、ロングリリーフでの登板も経験した。
小野晋吾二軍投手コーチは「競争意識をつついてというか、意識させるようにはしています」と二軍投手陣も競争の意識を植え付けている。
ただロッテの一軍投手陣は石川歩が「右尺側手根屈筋炎」で一軍登録を抹消されたが、ほぼ先発ローテーションが確立されている状況。リリーフ陣もチーム救援防御率リーグ2位の3.24と好調なため、なかなかファームから一軍に昇格できていないのが現状だ。特に5月は先発で登板機会がなく登録抹消され、その後に再昇格した岩下大輝、種市篤暉の2人を除くと、二軍で登板を続け一軍に昇格した投手はブランドンのみ。
小野コーチは「常にいつ呼ばれてもいい状態を作っておくように伝えている」と話し、「ファームから上がった選手もそれなりに一軍でやってくれている。そういうモチベーションもある。常にいつチャンスが巡ってくるかわからない中で、意識を高くもってやるようにいっています」と二軍の投手陣に声をかけているようだ。
確かに開幕一軍を逃したチェン・グァンユウは4月2日に一軍昇格を果たすと、ここまで18試合に登板し、防御率2.25。4月5日に昇格した田中靖洋も22試合に登板して、防御率1.29。先発陣も開幕ローテーション入りを逃した二木康太、岩下の2人は先発ローテーションに入り、二木はチームトップの6QSをマークする。
また、小野コーチは「とにかく選手たちには自分たちのポジションを作れるように。一軍で勝ちに貢献できるピッチャーを目指していくように」と伝えていることを明かした。
今は一、二軍の投手陣の入れ替えは少ないが、必ず二軍で汗を流す投手陣が必要になるときがくるはず。そのチャンスで結果を残せるようにするため、二軍の投手陣は今日も技術を磨いていく。
※成績は2019年6月15日終了時点
取材・文=岩下雄太
先発陣は土肥星也がイースタントップの7勝、小島和哉がイースタン2位の防御率2.30、イースタントップタイの60奪三振、中村稔弥も6勝2敗、防御率2.48。救援陣も4年目の成田翔が28試合に登板して防御率1.78、一軍で実績のある大谷智久が23試合に登板して防御率1.57、南昌輝が13試合の登板で防御率1.46だ。
さらに、春先は制球に苦しんだドラフト2位ルーキー・東妻勇輔は防御率こそ6.92だが、走者がいないときもセットポジションで投げるようになった4月16日以降は9試合の登板で、防御率2.89と状態が上向きだ。永野将司、高野圭佑は短いイニングだけでなく、一軍に上がった時に備え、ロングリリーフでの登板も経験した。
小野晋吾二軍投手コーチは「競争意識をつついてというか、意識させるようにはしています」と二軍投手陣も競争の意識を植え付けている。
ただロッテの一軍投手陣は石川歩が「右尺側手根屈筋炎」で一軍登録を抹消されたが、ほぼ先発ローテーションが確立されている状況。リリーフ陣もチーム救援防御率リーグ2位の3.24と好調なため、なかなかファームから一軍に昇格できていないのが現状だ。特に5月は先発で登板機会がなく登録抹消され、その後に再昇格した岩下大輝、種市篤暉の2人を除くと、二軍で登板を続け一軍に昇格した投手はブランドンのみ。
小野コーチは「常にいつ呼ばれてもいい状態を作っておくように伝えている」と話し、「ファームから上がった選手もそれなりに一軍でやってくれている。そういうモチベーションもある。常にいつチャンスが巡ってくるかわからない中で、意識を高くもってやるようにいっています」と二軍の投手陣に声をかけているようだ。
確かに開幕一軍を逃したチェン・グァンユウは4月2日に一軍昇格を果たすと、ここまで18試合に登板し、防御率2.25。4月5日に昇格した田中靖洋も22試合に登板して、防御率1.29。先発陣も開幕ローテーション入りを逃した二木康太、岩下の2人は先発ローテーションに入り、二木はチームトップの6QSをマークする。
また、小野コーチは「とにかく選手たちには自分たちのポジションを作れるように。一軍で勝ちに貢献できるピッチャーを目指していくように」と伝えていることを明かした。
今は一、二軍の投手陣の入れ替えは少ないが、必ず二軍で汗を流す投手陣が必要になるときがくるはず。そのチャンスで結果を残せるようにするため、二軍の投手陣は今日も技術を磨いていく。
※成績は2019年6月15日終了時点
取材・文=岩下雄太