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二軍首位のロッテ 光る投手陣の安定と競争意識

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ロッテの小野晋吾二軍投手コーチ(左)【撮影日=2019年2月7日】

土肥、佐々木が今季初勝利


 ロッテはこの9連戦、土肥星也と佐々木千隼が今季初勝利を挙げ、ルーキーの東妻勇輔が3日のオリックス戦で一軍デビュー。以後3試合に登板して無失点に抑えている。さらに9日、永野将司が一軍に昇格。この9連戦、ここまではファームで奮闘していた投手たちの活躍が目立つ。

 小野晋吾二軍投手コーチが「常にいつチャンスが巡ってくるかわからない中で、意識を高くもってやっているようにいっています」という言葉に選手たちが実践した成果といえるだろう。

二軍はリーグ3位のチーム防御率


 そのファームは、ロッテがイースタン・リーグ首位で前半戦を終えた。そのなかでも光ったのが投手陣だ。昨年はフレッシュオールスター前までのチーム防御率は4.19だったが、今季はここまでチーム防御率はリーグ3位の3.15。前年よりも1点近く防御率を下げている。月別の月間防御率を見ても3、4月が3.53、5月が3.12、6月が2.74、7月もここまで月間防御率2.78と投手陣が非常に安定している。

 3年目の土肥はイースタン・リーグトップタイの8勝、ルーキーの小島和哉はリーグ3位の防御率2.00、同じくルーキーの中村稔弥もリーグ3位の6勝、リリーフ陣も高卒4年目の成田翔が33試合に登板して、防御率2.45と、将来マリーンズを支えるであろう若手投手陣がしっかりと結果を残しているのが特徴だ。

 小野二軍投手コーチはファームの投手陣が安定している要因に競争意識とともに「あとは準備の意識が高くなってきていると思いますね。特にゲームにいいパフォーマンスを出すための準備意識が高くなっていると思います」と話す。

 確かに高卒1年目の古谷拓郎は、「毎試合課題を持って前回できなかったこととか、しっかり反省して潰していけるように、毎試合振り返って臨むようにしています」と、毎試合しっかりとテーマを持ってマウンドにあがっている。

コミュニケーションのとれたコーチ陣


 小野コーチは「そんなことはないと思いますけど」と謙遜したが、選手だけでなく二軍投手陣をまとめる小野コーチ、選手たちの技術的な迷いを感じたときに的確なアドバイスを送る清水直行コーチ、大隣憲司コーチの存在も大きい。

 小野コーチは「僕は比較的選手を見ていることが多いんですけど、2人が一生懸命やってくれている」と感謝する。清水直コーチのアドバイスをきっかけに東妻、島孝明、永野らが自信を掴み、大隣コーチのアドバイスで土肥、山本は制球力が向上した。

 「うまくコミュニケーションをとりながらやれています」と小野コーチが話すように、投手コーチ陣がミーティングを行い、意見を交換することも多いという。しっかりと連携が取れていることも、好結果につながっている要因のひとつといえそうだ。

目標は一軍で活躍すること


 一軍はオールスター明けに10連戦、9連戦と大型連戦が続く。昨年は暑い夏場に投手陣が打ち込まれ、思うように白星を伸ばすことができなかった。CS出場するためにも、投手陣の充実がカギを握る。そのためにも二軍の投手が一軍へ上がったときに、結果を出せるかが重要となっていきそうだ。

「ここのところちょっとしたアクシデントがあったり、種市が投げる予定が、土肥がいって勝ち投手になった。いつくるかわからないチャンスをモノにできるように、準備をしていくことの話はしている」と小野コーチ。

 ルーキーの中村稔は「課題がわかっているので、ひとつひとつ二軍の実戦で試して、一軍でチャンスをもらったときにそれを出せるようにと思っています」と話せば、4年目の成田も「僕もチャンスがくると思っているので、チャンスがきたときに万全な状態でいけるように、調子が悪くてもしっかり抑えられるように、しっかりやっていきたいと思います」といつ一軍に呼ばれてもいいような準備はしている。

 競争意識に加え、試合前までの準備への意識、取り組み方が向上した。だからこそ、二軍の投手陣が安定し、一軍へ昇格してすぐに結果を残すことができているのだろう。

取材・文=岩下雄太
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