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101回目の夏を彩る注目選手たち:井上広大(履正社)

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金光大阪戦の4回、同点ソロを放ち、ガッツポーズの履正社・井上=大阪シティ信金スタ

ベールを脱いだ右の長距離砲


 8月3日に『第101回全国高等学校野球選手権大会』の組み合わせ抽選会が行われ、各校初戦の対戦カードが決定。いよいよ明日6日から“令和最初”の夏の甲子園が幕をあける。

 その101回目の夏に向け、注目してもらいたい選手たちをピックアップ。大会2日目となる8月7日の第1試合には、履正社(大阪)が登場し、その強力打線が霞ケ浦(茨城)の鈴木寛人投手に挑む。その中でも注目したいのが、履正社の「4番」井上広大選手だ。

▼ 井上広大(履正社/大阪)
3年 外野手 187cm・94kg 右投右打

 近畿を代表する右の長距離砲。1年の秋から外野の一角をつかみ、新チームでは4番を任せられたが、昨年の秋は膝の故障もあって不本意な成績に終わった。

 故障が癒えて迎えた今年の選抜。初戦で奥川恭伸(星稜)の前に4打数ノーヒット、2三振と良いところなくチームも初戦で敗れたが、その力強いスイングとライトから見せた強肩で存在感は示した。

 そして迎えた今年の夏、いよいよその打棒が本格化を見せる。1回戦の池田戦でスリーランを放つと、準々決勝からは3試合連続本塁打。大阪大会の7試合で放った11安打のうち9本が長打という圧倒的な成績を残して見せたのだ。

 井上の持ち味は、その高校生離れしたパワーだが、それ以上に素晴らしいのは、決して力任せなスイングにならないところにある。パワーに自身のあるバッターは、それを生かそうとして腕の力に頼ることが多いが、井上はわずかにヘッドが中に入るものの、タイミングをとる動きは小さく、下半身を使って鋭く体を回転させることができる。

 下半身の故障が癒え、体を絞り込んだことでスイングにキレが出てきたことも大きい。選抜では全国レベルの投手の前に不発に終わったが、この夏の活躍次第では秋のドラフトでも一躍上位指名候補に浮上する可能性も十分にあるだろう。

▼ 地方大会の成績
7試合 27打数11安打10打点4本塁打 打率.407

▼ 大会2日目・8月7日(水)
第1試合:履正社(大阪)- 霞ケ浦(茨城)<8:00>

文=西尾典文(にしお・のりふみ)
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