高校野球の夏はまだ終わらない!
令和元年、元号が変わって最初の夏の甲子園が8月22日に閉幕。今年は大阪代表・履正社が3年ぶり4度目の出場で初の栄冠を掴んだ。
甲子園が終わると夏もひと段落…という印象もあるが、球児たちの戦いはまだ終わらない。ひと息つく間もなく、8月30日からは『第29回 WBSC U-18 ベースボールワールドカップ』が韓国の機張(キジャン)で開催される。
かつては『AAA世界野球選手権大会』として行われていた国際大会であり、今年で29回目。ただし、日本としてはこの世代にとっての最大の目標といえる夏の甲子園とほぼ同時期の開催だったため、不参加だった時期もあった。
そういった事情もあり、これまでに日本チームの優勝はない。最高成績は2013年・2015年の準優勝となっており、前回2017年は清宮幸太郎(現日本ハム)、安田尚憲(現ロッテ)らを擁してカナダに乗り込むも3位という結果に終わっている。
悲願の世界一へ、今年こそ…。期待と注目が集まる大会について、ベースボールキングではYouTubeチャンネルで配信した「第101回 夏の甲子園 振り返り!」のなかで有識者に展望をお願いした。
詳細は上のリンクか、下部の動画プレイヤーへ…と言いたいところだが、今回はその一部を記事として公開。ここでは、好メンバーが揃った投手陣について。
▼ 侍ジャパンU-18代表・投手メンバー
11 佐々木朗希(大船渡/3年)
12 浅田将汰(有明/3年)
13 池田陽佑(智弁和歌山/3年)☆
14 前佑囲斗(津田学園/3年)☆
15 飯塚脩人(習志野/3年)☆
16 西 純矢(創志学園/3年)
17 宮城大弥(興南/3年)
18 奥川恭伸(星稜/3年)☆
19 林 優樹(近江/3年)☆
☆=夏の甲子園出場選手
⇒ 「捕・外少ない」「遊撃手ばかり」も心配なし!侍ジャパン・U-18代表メンバーを展望 ~野手編~ はコチラ
やはり注目は「佐々木をどう使うか」
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・西尾典文(野球ライター)
・菊地選手(野球ライター)
・メイデン古茂田(孝行球児/お笑い芸人)
・得コータロー(孝行球児/お笑い芸人)
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◎ メンバーを見ての印象は?
西尾:甲子園に出ていない選手も結構入っていて、中でも浅田投手なんかは春も夏も出てきていませんが、かなり良い投手。この中に混じってどんな投球をするのか、楽しみですよね。
菊地:おそらく佐々木・浅田・前・西・宮城・奥川あたりはある程度野手でも…という皮算用はあるのかなと思っています。人数の限られた戦いになるので。
西尾:たしかに西が一塁、宮城の外野とかはありそうですね。
古茂田:宮城くんはバッティング良いですからね~。
◎ 野手としての起用も含め、やはり“起用法”というところが大きなカギとなりそうですよね。
西尾:やっぱり佐々木投手をどう使うか、でしょうね。先発なのか、ひょっとして後ろで使うのか。ルール上、完投というのは現実的ではないですからね。
菊地:継投というところで考えると、飯塚くんはこの夏リリーフとして良い投球を見せてくれました。
西尾:佐々木・奥川というところが注目を集めるでしょうけど、その他の選手を見ても投手陣は相当良いメンバーが揃っていると思いますね。
◎ 大会前の試金石として、大学ジャパンとの試合も行われます。
得:当然、大学生としては負けたくないという想いが強いですよね!
西尾:毎年ですけど、結構ガチで戦いに来るんですよね。去年は小園(海斗/現広島)選手が大学生相手に本塁打を打ったりもしましたけど、やっぱり大学生にも意地がありますからね。
古茂田:大学生も佐々木くんの球見たいですよね、きっと。
西尾:そしてコメントを求められるんでしょうね(笑)
得:甲子園決勝まで投げた奥川投手はさすがに出てきませんかね?
西尾:投げないか、投げても1イニングとかになるかなと思いますね。甲子園に出ていない佐々木・浅田・西・宮城といったところが中心になってくるかなと。
◎ 甲子園に出られなかった選手でも注目選手は多数!まずは月曜日の壮行試合がたのしみですね。
▼ 『甲子園ふりかえり&U-18・W杯展望』動画・全編はコチラ!
※U-18・W杯展望は「59:20頃」から