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それぞれの、eBASEBALLプロリーグ①

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11月に開幕するプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズン。オンライン・オフライン選考を経て、いよいよ来週16日に「eドラフト会議」が行われ、新たな選手を加えて今シーズンを戦う12球団・48名の選手が決まる。

その「eドラフト会議」における注目選手は昨シーズンのプレイヤーゲスト(解説)としてeBASEBALLを盛り上げた2人のプレイヤー※1

“めし原”こと藤本洋介選手
“ぶんた”こと菅原翔太選手

2人は今シーズン、eBASEBALLにプレイヤーとして参戦を目指す。

「解説からプレイヤー、そして夢の舞台へ。」今シーズンにかける意気込みを聞いた。※2。

※1文中では“めし原選手” “ぶんた選手”で表記します
※2このインタビューはオフライン選考会の前に行われたものです


めし原選手は昨シーズン、残念ながらプロテストのオフライン予選で敗退。その後、プレイヤーゲストとしてリーグ戦を通じて解説を行った。

めし原「前回は最後のオフライン選考会で4勝1分けだったんですが、思い返すと(落選する)条件が色々揃ってしまったのかなと、面接も手ごたえがあったんですけどね…」と悔しさをにじませる。その後、ヤクルトの予備登録選手にも選ばれたが、その中から同時に解説の募集に手を挙げた。

めし原「来年のためには『少しでも関わっておきたい』ということもあってやってみようと思いました。一昨年まではパワプロの大会実績もなかったので…。」と自己分析をしながら、去年を振り返った。

現在は大学院生で既に就職の内定をもらい迎えるプロテスト・ドラフト会議だが

めし原「面接も就活よりeBASEBALLが先でした。解説の経験も含めても含めて度胸がついたかな、と思います。配信でも9000人以上の方が見ていたし、横には(解説の)元プロ野球選手もいらっしゃいましたから」と笑う。

一方、ぶんた選手は2017年のパワプロチャンピオンシップス全国大会準優勝者。しかし、昨シーズンのオフライン選考会では会場の外におり、その姿を見た筆者も正直驚いて声をかけたことを覚えている。

ぶんた「会場の入り口に7時間くらいいて、終わったら予選に参加しているパワプロ仲間と飲みに行こうと思っていました」

実は勤め先では副業が禁止されていたこともあり、予選の参加は辞退したという。しかし、それならばと解説役に立候補した。

ぶんた「このままフェードアウトするのも寂しかったので…。解説枠も空いていたので狙わせてもらったというのもあります。ボランティアという形でやらせていただきました」という解説は膨大な知識や経験はもちろんのこと、時にはプレイヤー心情に寄り添い涙を浮かべるシーンは語り草に。日本一を決めるe日本シリーズでもプレイヤーゲストに抜擢された。

一方でプレイヤーへの想いも断ち切れず「去年、選考を辞退した段階で転職は考えていた。」という。

ぶんた「解説も就職活動を兼ねていて、『誰かしら見ていてくれていないかな』と。やっていたツイッターやブログでも反響はありましたし、シーズン終了後に今のところ(就職先)から声をかけていただいて…あの日オフライン選考会に行ったことは無駄じゃなかったな。と思いました」

もちろん副業もOKという今の勤め先からは「ガンガン稼いでって言われています」と笑顔だった。


(写真左から ぶんた選手、めし原選手)

それぞれに想いを新たに臨んだ「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズンのオンライン予選。めし原選手は東日本オンライン予選で堂々の1位通過。ぶんた選手も西日本選考会オンライン予選15位でそれぞれオフライン選考会に進んだ。

めし原「予選で指定された使用チームが自分に合っていましたし、ほかの選手と同じチームだったことと、得意なクラウンスタジアムだったことも大きかったですね。ナイスピッチ率も予選上位の平均くらいでしたし、配球でどうにかなりました」

ぶんた「去年の今頃はモヤモヤしていたので、こんなスッキリした気持ちで迎えられるとは…。良かったです。ただ、ソフトのアップデート後は忙しくて練習ができなくて…。正直言って今年は自信ないです。オンラインは突破できると思っていましたけど」

とそれぞれに手応えを語った両選手。

さらに共通していたことは選考会に参加したプレイヤーの「レベルの高さ」だった。

めし原「去年のプロプレイヤーでも、もう一回やったら突破できるかどうか?それくらい、ほかの選手のレベルが上がっていますね。去年とは選手層の厚みが違いますね」

ぶんた「もしかしたら継続選手の何人かより、オンライン予選上位進出者のほうが強いかもしれません。この人(めし原選手を指して)含めて」

と去年、プロテストで涙を呑んだプレイヤー達を中心に全体的なレベルがかなり上がっていることを実感していた。

今回、2人には「eBASEBALL プロリーグ」2019シーズンに臨むにあたって意気込み・決意を色紙に表してもらった。


めし原選手が書いたのは「ドラフト上位指名」。

めし原「去年の悔しさがあるので、上位指名で1年間努力したことや経験を出していきたい」


一方でぶんた選手は「尽」という一文字に想いをこめた。

ぶんた「去年、やり残した感があるので後悔はしないようにやり尽くします」


ⓒNippon Professional Baseball / ⓒKonami Digital Entertainment

インタビュー後、8月下旬に行われた東西のオフライン選考会において、めし原選手はグループで5戦全勝と去年を上回る成績で面接選考に進み、見事eドラフト候補入り。ぶんた選手も大混戦のグループで3勝1敗1分けの3位だったが、勝ち点の考慮による主催者推薦枠で面接へと進み、eドラフト候補に滑り込んだ。

ぶんた「ドラフトまで進めたので、ひとまずはホッとしています。ただ指名されない可能性もあるので落ち着かないですが、指名を願って待ちたいと思います」※3

めし原「解説も本当に楽しかったですし、今年は試合に勝って選手としてヒーローインタビューで放送席に戻ってきたいです。去年、解説でご一緒したプロ野球OBの方、アナウンサーの方にインタビューしていただくのが目標です」
※3 コメントはオフライン選考会後に追加取材

いよいよ間近に迫ってきたeドラフト会議。ただ昨年と違い、進んだ選手全員がプロになれる保証がない。去年、解説という立場でリーグを支えた2人もほかのプレイヤーと条件は同じだ。

ぶんた「感覚的に枠は狭いと思っています」

めし原「それが怖いですね。去年ある程度の結果を出してドラフトに進むことができなかった身としては、アピールが大いに越したことはないと思っています。ひとつでもわかりやすい結果をだそうと、今回は華がある(実績)であろうオンライン1位を獲りに行ったので」

ぶんた「どの球団でも、指名されれば泣くと思います。会場の司会やアナウンスは※4関野さんですよね?コールされたら泣きますね、きっと」

めし原「自分の好きな球団に行くことができれば一番ですけど、一番必要とされる球団に行きたいというのは間違いないです」
※4 実際のドラフト会議でも司会を務めるフリーアナウンサーの関野浩之さん

もし2人が球団に指名されれば去年素晴らしい解説をした2人が抜けることにもなる。既に新シーズンはゲーム解説の一般公募なども行われた。(エントリー受付は終了)
「解説はめちゃくちゃ楽しい」と話すめし原選手。
「もともとよくプロ野球中継を見ていました」とぶんた選手と共に口を揃える。
野球好きとして、人生の自然な経験が役に立ったといえそうだ。

解説の先輩から?解説にあたって「大事なことは?」と尋ねると

めし原「プロ野球が好きであれば(大丈夫)。一緒に解説するのはプロ野球関係の方なので」

ぶんた「野球が好きで、あの場が楽しめるかどうか。自分も後半は解説せずに(!)楽しんでいただけかもしれません」

めし原「緊張したのは開幕戦だけで、やっていくうちにだんだん楽しくなってきて。テンションが上がって仕方なかったです」とも付け加えた。

さらに解説にあたっての「必要なことは?」

めし原「本気を出してオンライン予選を突破できるほどの実力が最低限あれば」

ぶんた「当日の確認用資料としてPS VITAの実況パワフルプロ野球は必要です」

めし原「自分は作った資料を印刷して、持っていきました。解説をするなら、去年のぶんたさんのようにe日本シリーズを目指してほしいです。自分もそのつもりでした」と心構えも教えてくれた。

見事な解説はプレイ同様に余念のない心技体の準備の賜物だった。昨シーズンの影のMVP達には今一度心から拍手を送り、どんな結果が待っていても背中を押したいと思う。

最後に「じゃあ、今年は放送席で待ってます!」と声をかけると目を丸くしたぶんた選手。「解説じゃなくて選手としてね!」フォローするとホッとした様子だった。
めし原選手も「そこ(放送席)に行ったら泣くかもしれません」とうれしい一言。

試合後の2人の嬉し涙をそれぞれ見てみたい気持ちもあるが
迎える私も果たして冷静を保てるかどうか…その時が来たら気を引き締めておきたい。

オフライン選考会の結果、東西で43人へと絞られたプレイヤーが、9月16日(月・祝)のeドラフト会議で12球団の指名を待つ。各球団の指名枠は継続契約を行わなかったヤクルト・中日が各4人、そのほか10球団が各2人の計28人。
ドラフト会議についての詳細


ⓒNippon Professional Baseball / ⓒKonami Digital Entertainment

「eBASEBALL プロリーグ」は、eドラフト会議で、昨季選手と合わせて今季のプレイヤー全48人が確定。11月3日(日)にeペナントレースが開幕。交流戦を含む11カードを戦い、1月のeクライマックスシリーズ、e日本シリーズの進出を目指す。

なお、9月14日(土)には東京ゲームショウにおいてeBASEBALL プロリーグ「eドラフト会議直前 エキシビションマッチが行われる予定で、今回紹介しためし原(藤本洋介)選手も参戦。生配信はこちら
https://e-baseball.konami.net/pawa_proleague/page/exhibition_match_2019/

そして9月16日のeドラフト会議も生配信が予定されている。詳細はeBASEBALL公式ホームページにて。

(聞き手・文:清水久嗣)
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