ニュース 2019.09.23. 11:30

熾烈な優勝争いの裏に…ソフトバンクと工藤監督の苦悩

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工藤ホークスはどうなるのか

指揮官が背負う重圧


 今週は、パ・リーグの凄まじい優勝争いについてお話したいと思います。

 9月12日、巨人がDeNAを破って巨人にマジックが点灯しました。これは予想通りというか、巨人の今までのペースからすると遅いのではないかというペースでしたけれど、それに対してパ・リーグは、ソフトバンクは3対2で西武を破って、マジック12が点灯しました。しかしパ・リーグは、それからが大変で、セ・リーグのように順調にはいきません。

 総合力のソフトバンク、山賊打線の西武、この両チームの争いは、劇画を見ているような、凄さと面白さがありますね。最後の方で、両チームの直接対決がなくなってしまったのは残念ですが、でも違う球場で、同じ優勝を目指して戦うというのは、両チームとも、どんな気持ちで、今日は試合をしているのだろう、と考えると面白いですね。

 去年、ソフトバンクは日本一になりましたが、ペナントレースでは優勝できなかった。今年はソフトバンクの孫オーナーから、「絶対ペナントレースも優勝して、それからプレーオフも勝って、日本シリーズも勝ってくれ!」と、全部勝ちまくって、ソフトバンク日本一の報告をして欲しい。というような号令がチームに出ていまして、王会長も「十分な戦力で、自信を持ってシーズンに入ったのだけれども、西武やロッテの激しい抵抗にあって、なかなか思うようにできなかった。故障者も出したりして、非常に苦しいペナントレースをしている」と話しているんですが、王会長も孫オーナーの言葉はしっかり頭の中に残っていて、《何が何でも全部勝って日本一》が我々の目標であると言い続けてきました。

 地元・福岡では、工藤監督のチームをまとめる力があるんだろうか?と。まあ多くの故障者が出て、アンラッキーな面があったとはいえ、西武に肉薄されたり、ロッテにやられたりして、非常に痛い想いをしているチームを見て、地元・福岡のファンからは、工藤監督のチームをまとめる力に疑問の声も出ているそうです。
 
 工藤監督も今年で契約が切れますので、なんとしても良い成績を上げて、来年以降の契約を勝ち取りたいところでしょう。「なんでこんなに大型のチームを持ちながら、こんなに苦戦しなければいけないんだ!」というファンの声も聞こえる。工藤監督が一番それをわかっている事なので、彼は一戦一戦、身の細る思いではないかと言われています。


耳に届く雑音も…


 結構、苦戦していると、そういうくだらない噂が、監督の耳にも入ってくると思うんですよね。「そうか、俺もそんな風に思われているんだな?」とか「来年、俺、ないかな?」とか、余計な事も考えなければいけない、

 工藤監督に対する評価としては、「なんであれだけの戦力があるのに、どっしりしたゲーム運びができないだ。ちょっと負けると浮き足立ったり、連敗が続くと、妙にメンバーをいじってしまったり、なんでもっとどっしりとゲームを出来ないんだろう」という声が一番強いそうなんです。

 何故かというと、前任の秋山さん、西武で中軸を打って、ソフトバンクでも主力打者だった秋山さん。秋山さんが、奥さんの病気の事情などで、監督を辞めた後に、工藤さんが監督になった訳ですが、まあ家のほうの事も全部解決して、秋山さんは悠々自適に、福岡で野球を見ているそうです。

 王さんに言わせると秋山さんは、「あんな男は見たことない。どんなにチームが、慌てても何をしても、本人だけは慌てない。だいたい選手を怒った所を見たことがない。俺だったら、すぐ選手を怒鳴ってしまうのに、《秋山っていうのは何であんなに人間が出来ているんだ》っていう位に、物静かで、動揺をしない監督だった」そうなんです。

 だから、博多のファンから言わせると、今の工藤監督と秋山さんは対照的だと。で秋山さんがそろそろ戻ってきても良いのだろう、という話もちらほら出ているそうです。

 工藤監督としては、非常にやりづらいと思うんですよね、『頑張れ!工藤』っていう声が、一つの塊ではないんです。『頑張れ!工藤』もあるけれど、『工藤はそろそろか』とか『秋山さんはどうだ』とか、色々な雑音の中でやらなければならないという事は、非常にやりにくいと思います。


雌雄を決するときは間近


 ソフトバンクと西武、この直接対決はもうないという事で、これがあったらもっと面白かったんでしょうが、しかし、西武の《山賊打線》はとんでもない打線ですね。ソフトバンクだって、強力な打線を持っているのですが、柳田選手が故障した後は、もう一息だったり、外国人も一発が頼りなんだけれども、一発に頼るというだけで脆さもあると。

 この後、CSもあって、そのCS争いなんかも、パ・リーグの方は、日本シリーズより盛り上がるのではないか、というような感じもします。それとやっぱりあれですね、千賀投手の存在は大きいですね。

 私が感心するのは、あんなにフォークボールを投げていて、どこが痛いって言わないんですよね。あれだけフォークボールを投げていれば、大体右ひじ辺りが痛くなるというか、まあおかしいなという時期もありましたが、千賀投手は平気でフォークボールを投げて、そのフォークボールが実によく落ちる。山賊どもが、ぐるぐる空振りをする。なにか千賀投手1人が立ち向かっている感じでした。

 まあパ・リーグは、そういう主役が各チームに居るので、面白かったともいえると思います。あと過去の優勝チームを見ると、負けないピッチャーがいるチームというのが非常に強かったですね。2015年・ソフトバンクのバンデンハーグとか、負けない外国人ピッチャーがいる所は大体、優勝しています。さて、どうなりますかね。


(ニッポン放送ショウアップナイター)
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