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難病から復帰もロッテ・南「何もできなかった」

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ロッテの南昌輝(C)Kyodo News
 「一言で言えば何もできなかった。結果はよくなかったんですけど、病気になっても案外投げられるなというのは、正直なところ思っています。ただ、感覚などまだまだ足りないところがある。そういうところをしっかり埋めていければ」。

 昨年8月に国が難病に指定する『黄色靭帯骨化症』の手術を受け、一軍のマウンドに帰ってきたロッテの南昌輝は、今季をこう振り返った。

 昨年の10月下旬にブルペンでの投球練習を再開し、春季キャンプでは打撃投手を務め、3月に入ってからは二軍の教育リーグにも登板。3月17日の西武との二軍戦で今季初登板を果たした。4月下旬に右足のふくらはぎを肉離れで離脱したが、復帰を目指す過程で、「セットの方がブレが少なかった」と走者がいないときもセットポジションで投げるようになり、肘の位置もやや下げて、スリークォーター気味に変更した。

 8月15日には1年ぶりに一軍昇格を果たし、同日の日本ハム戦で「緊張しましたけど、ホッとした気持ちと不安な気持ち。両方がありましたね」と、昨年の7月20日のオリックス戦(ZOZOマリン)以来となる一軍のマウンドに上がり、1回を無失点に抑えた。

 続く17日のオリックス戦も0回2/3を投げて無失点に抑えたが、20日の楽天戦、22日の楽天戦の登板はいずれも失点し、8月23日に二軍落ちとなった。降格後南は、8試合連続で無失点に抑えるなど11試合中10試合で無失点に抑えるも、シーズン中の再昇格が叶わず、今季を終えた。

 久々に一軍のマウンドに立って南は「今までみたいなまっすぐの反応が取れなかったので、まっすぐを戻すこと。精度を上げていくというところですかね」と一軍で通用するストレートが必要だと感じたという。課題点があった一方で、「やることをやって感覚が戻れば、いけるんじゃないかなというのはあります」と一軍で抑えられるイメージをもったそうだ。

 “手術前の状態”に戻すのではなく、“新しい感覚”を作っていくと常々話している南は、一軍の打者を抑えていくため、このオフは「いろいろなことを試せる時期。試していってダメだったら新しいことができますし、いろんなことに挑戦してハマるフォームを探していきたいなという時期にしたいですね。何もこだわりがなく、一からです」と投球フォームを作り直す予定だ。

 「正直このまま終わりたくない。一軍で悪あがきしたいなと思います」。16年には57試合に登板して、16ホールド、防御率2.74の成績を残した実力者。もう一度、一軍の舞台で光り輝くため、一軍に“復帰”するのではなく、一軍のマウンドで“復活”して見せる。

取材・文=岩下雄太
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