プロ18年目終了、突然の発表…
楽天は15日、今江年晶選手が今シーズンをもって現役引退することを発表した。
今江はプロ18年目・36歳の内野手。PL学園高からロッテに入団すると、勝負強い打撃を武器に若いうちから頭角を現し、2005年と2010年の日本一に貢献。特に大舞台で強さを発揮するのがストロングポイントで、2005年と2010年はいずれも日本シリーズMVPに輝いている。
2016年から楽天に移籍すると、当初は度重なる故障にも悩まされて一軍に定着することができなかったものの、昨季は移籍後最多となる127試合に出場。オールスターに選出されるなどの活躍で復活を印象付ける。
ところが、それから1年で出場機会は激減。開幕前から目の不調にも悩まされ、二軍に滞在することが多くなり、今季は移籍後最少となる26試合の一軍出場に終わっていた。
シーズン中には発表がなかったが、ここに来て突然の引退発表にファンからは驚きの声も。今後の動向、“第二の人生”に注目が集まる。
“生え抜き”監督がチームを去る
また、楽天は同日、今季チームを指揮した平石洋介監督が退団することも発表した。
球団が創設された2004年のドラフト7位で楽天に入団。以来、楽天ひと筋で戦ってきた“生え抜き”の指揮官だが、今季終了時に石井一久GMが推し進める「中長期的に優勝を目指せるチームにしていかなければいけない」という球団のビジョンから、平石監督が今季限りで監督の座から退くことが発表されていた。
チームからは新たなポストの打診を受けていたことが報じられていたが、この度ついに楽天を退団することが決定。平石氏は「多くの皆様に支えられ、私自身この15年間戦うことができました。選手、スタッフ、球団職員、ファンの皆様と一緒に戦い、多くの温かい声援をいただいたお陰です。全てが良い思い出になっていますし、なによりこの仙台、宮城、東北が大好きです」と感謝を述べ、「これからも恩返しの気持ちを込めて、微力ながらですが、自分にできることを継続していきたいと思います。携わって下さった全ての皆様に感謝しています。今まで本当にありがとうございました」とメッセージを送った。