強肩強打で俊足のキャッチャー
プロ野球の『新人選手選択会議(ドラフト会議)』が17日に行われ、東洋大学の捕手・佐藤都志也がドラフト2位でロッテからの指名を受けた。
指名後、佐藤は「2位は光栄。ロッテのために頑張っていきたい」とし、続けて「4年前の雪辱を果たせました」と第一声。聖光学院在籍時の指名漏れという悔しい思いを抱き続け、「絶対プロに入ると思い4年間を過ごした」ことが、この日の指名に繋がったと振り返った。
ロッテについては「明るくてファンとの一体感がスゴい」との印象を口にし、「東洋大のイメージも強い。偉大な先輩とできる」と声を弾ませた。また、ロッテが1位で佐々木朗希投手(大船渡高)の交渉権を得たことで、「佐々木の球を受けれるように、しっかり練習します」と語り、会場を和ませた。
憧れの選手はライオンズの栗山巧で、「チームのために準備する」とのヒーローインタビューで語った『YouTube』を視聴し、「心を動かされ、そういう選手になりたい」と感じたことを告白。それからは「自分の結果よりもチームのために」との考えを重要視するようになったという。
東洋大の先輩たちへ「宣戦布告」
昨年は東洋大から、甲斐野(ソフトバンク)、上茶谷(DeNA)、梅津(中日)の3投手がプロの世界に入り、1年目から一軍で活躍している。佐藤は、かつてバッテリーを組んでいた1学年上の先輩たちに対し、「勝負しましょう!」と宣戦布告。いまから対戦が待ちきれない様子だった。
プロ野球選手という「小さい頃からの夢」を叶えた佐藤都志也は、「やるからには上を目指す。球界を代表するようになりたい」とキラキラした目で宣言。打てて、走れて、守れる。そしてキャプテンシーも備えた佐藤都志也には、その名の如く『MAJOR』級の期待がかかる。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)