◆ 「まずは日本一の投手に」
ロッテは29日、先日のドラフト会議で4球団競合の末に交渉権を獲得したドラフト1位右腕・佐々木朗希(大船渡高)に指名の挨拶を行った。
甲子園出場こそなかったものの、最速163キロ(※推定)の速球を投げ込む“令和の怪物”として、この秋最も大きな注目を浴びた佐々木。挨拶を終えた井口監督は「ぜひウチに来ていただいて、一緒にやろうという話をしました」と明かし、「きょうは挨拶だけ。具体的な育成方針と言うよりは、『こういうことを考えていますよ』というところ」を伝えたという。
第一印象としては、「内に秘めたものを持っている子」と井口監督。つづけて、「監督さんからも『表にはなかなか出さないが…』というお話もありましたが、とにかくチームに貢献したいという気持ちの強い子ということで。当然、1年目から期待している部分もありますが、まずは日本一の投手に向けての身体づくりを」と、会話を終えた現時点での思いを明かした。
現状としてロッテは交渉権を獲得している段階で、正式な入団決定ではない分、「具体的な話はこれから」と留めたものの、指揮官は「ドラフトの時も言いましたが、世界に羽ばたける投手だと思っています」と改めて強調。「まずは日本一の投手に、そしてそこから、その先の目標へ…と思っています」と、最後は輝かしい将来へ期待を寄せた。
文=尾崎直也