東京六大学野球 秋季リーグ戦(神宮球場)
最終第8週 1回戦
○ 慶大 7 - 1 早大 ●
慶大が3季ぶり37回目のリーグ優勝を主将の2本塁打で決めた。
慶大は1点を追う3回表二死一塁で、下山悠介(1年・慶應)のセンターオーバー適時三塁打で同点とする。その後は、早大の早川隆久(3年・木更津総合)と慶大の高橋佑樹(4年・川越東)の両左腕の投げ合いで1-1同点のまま、後半へ。
試合が動いたのは6回表、この回先頭の今秋のドラフトで中日から4位で指名された慶大の4番・郡司裕也(4年・仙台育英)主将が、レフトポール際へ勝ち越しのソロ本塁打を放つ。
これが今季初本塁打となった郡司は、さらに8回表にも再びレフトポール際へソロ本塁打を放つなど4安打2打点の活躍。その後、瀬戸西純(3年・慶應)に、満塁の走者一掃となる3点適時三塁打が飛び出すなど慶大が14安打7点で早大を圧倒。
投げては高橋佑樹が6回途中まで6安打1点に抑えると、津留﨑大成(4年・慶應)以下3投手のリレーで早大打線を封じ、開幕から9連勝で、慶大が3季ぶり37回目のリーグ優勝を決めた。
2本塁打で優勝へ導いた郡司は、「仲間の分析で球種を張って打席に入った。本当に仲間に助けてもらった本塁打だったと思う」と、チームのデータ班などのバックアップに感謝し、9連勝で優勝を決めたことについては「正直、ここまで上手くいくとは」と驚きつつ、「要因を考えてみると、投手陣が頑張ってくれて、誰がマウンドに立っていても、僕がリードしていて抑える気がしたというか、かなり楽にリードできたのが大きい。それと、160人の部員一人一人がチームを良くするために何ができるか、ということを考えて、下級生でも上級生に意見を言ってくれたり、そういうチームの雰囲気がどんどんチームを良くしてくれて、こういう結果に繋がったと思う」と話した。
郡司はこの試合で、打率.414でトップに躍り出て、チームメートの下山(.400)と3日の2回戦で首位打者の座を争うことになった。「今、知ったので…。できればあまり知りたくなかった…」と苦笑いした郡司だが、「今シーズンの下山の働きを見ていると、下山に譲ってあげたい気持ちが強いんですけど、結果的に僕が首位打者になったら、それはそれとして…。僕はどっちでもいいです」と明るく話した。
慶大は3日の2回戦も勝てば、10戦すべてで勝利する「全勝優勝」となる。チームとしては1928(昭和3)年以来、91年ぶりの偉業への挑戦だ。2015年シーズンから指揮を執る元プロ野球近鉄の大久保秀昭監督は「就任当初はそんな目標も口にしていましたが、まさかまさか、そういう権利を得ることができる状況になっているというのは半分信じられないし、それ以上に達成したいな、という気持ちはあります」と意気込んだ。
(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
最終第8週 1回戦
○ 慶大 7 - 1 早大 ●
慶大が3季ぶり37回目のリーグ優勝を主将の2本塁打で決めた。
慶大は1点を追う3回表二死一塁で、下山悠介(1年・慶應)のセンターオーバー適時三塁打で同点とする。その後は、早大の早川隆久(3年・木更津総合)と慶大の高橋佑樹(4年・川越東)の両左腕の投げ合いで1-1同点のまま、後半へ。
試合が動いたのは6回表、この回先頭の今秋のドラフトで中日から4位で指名された慶大の4番・郡司裕也(4年・仙台育英)主将が、レフトポール際へ勝ち越しのソロ本塁打を放つ。
これが今季初本塁打となった郡司は、さらに8回表にも再びレフトポール際へソロ本塁打を放つなど4安打2打点の活躍。その後、瀬戸西純(3年・慶應)に、満塁の走者一掃となる3点適時三塁打が飛び出すなど慶大が14安打7点で早大を圧倒。
投げては高橋佑樹が6回途中まで6安打1点に抑えると、津留﨑大成(4年・慶應)以下3投手のリレーで早大打線を封じ、開幕から9連勝で、慶大が3季ぶり37回目のリーグ優勝を決めた。
2本塁打で優勝へ導いた郡司は、「仲間の分析で球種を張って打席に入った。本当に仲間に助けてもらった本塁打だったと思う」と、チームのデータ班などのバックアップに感謝し、9連勝で優勝を決めたことについては「正直、ここまで上手くいくとは」と驚きつつ、「要因を考えてみると、投手陣が頑張ってくれて、誰がマウンドに立っていても、僕がリードしていて抑える気がしたというか、かなり楽にリードできたのが大きい。それと、160人の部員一人一人がチームを良くするために何ができるか、ということを考えて、下級生でも上級生に意見を言ってくれたり、そういうチームの雰囲気がどんどんチームを良くしてくれて、こういう結果に繋がったと思う」と話した。
郡司はこの試合で、打率.414でトップに躍り出て、チームメートの下山(.400)と3日の2回戦で首位打者の座を争うことになった。「今、知ったので…。できればあまり知りたくなかった…」と苦笑いした郡司だが、「今シーズンの下山の働きを見ていると、下山に譲ってあげたい気持ちが強いんですけど、結果的に僕が首位打者になったら、それはそれとして…。僕はどっちでもいいです」と明るく話した。
慶大は3日の2回戦も勝てば、10戦すべてで勝利する「全勝優勝」となる。チームとしては1928(昭和3)年以来、91年ぶりの偉業への挑戦だ。2015年シーズンから指揮を執る元プロ野球近鉄の大久保秀昭監督は「就任当初はそんな目標も口にしていましたが、まさかまさか、そういう権利を得ることができる状況になっているというのは半分信じられないし、それ以上に達成したいな、という気持ちはあります」と意気込んだ。
(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)