◆ 広島がポスティングでのメジャー挑戦を容認
ポスティングシステムでメジャー移籍を目指す広島の菊池涼介内野手(29)。米メディアも日本が誇る守備職人の展望を伝えている。
『CBSスポーツ』は、「打撃のインパクトは低いものの、守備は傑出している」と紹介。比較対象として、菊池と同じ1990年生まれで、タイガース時代の2015年から遊撃手のレギュラーを張り続けているホセ・イグレシアス内野手の名を挙げた。
イグレシアスは今季からレッズでプレー。新天地1年目は打率.288、11本塁打、59打点、OPS(出塁率.318+長打率.407).725とキャリアハイと言える打撃成績を残した。だが、メジャー8年での通算成績は、打率.273、32本塁打、247打点、OPS(出塁率.315+長打率.371).687。打力は総じて高くなく、打率のわりに出塁率が低い点も菊池に似ている。
2015年には球宴メンバーにも選ばれ、守備の名手として知られるいイグレシアだが、今季はマイナー契約からのスタート。レッズのスプリングトレーニングに招待選手として参加し、開幕直前にメジャー契約をつかんだ。
また『CBSスポーツ』は、菊池が「守備位置は二塁に限られる」と指摘。今オフのFA市場には、今季のポストシリーズで大活躍したハワイ・ケンドリック(36歳/ナショナルズFA)、メジャー通算123本塁打のジェイソン・キプニス(32歳/インディアンスFA)、同133本塁打のスターリン・カストロ(29歳/マーリンズFA)、ともにメジャー屈指のユーティリティープレーヤーとして知られるベン・ゾブリスト(38歳/カブスFA)、ブロック・ホルト(31歳/レッドソックスFA)ら、二塁を守れるベテラン選手がズラリ。競争相手の多い今オフは、メジャー移籍を目指す菊池にとってベストなタイミングではないかもしれないとの見方も示した。
一方で米紙『フォーブス』は、「彼ならメジャーでもゴールドグラブ賞が狙える」と評価。他メディア同様、打撃面では苦戦するとの見方も、そのストロングポイントでメジャーファンを魅了できると伝えた。