広島・菊池涼介

◆ 今季、菊池以外に6人が一軍で二塁を守る

 広島が菊池涼介のポスティングシステムによるMLB移籍を容認した。今後は正式な手続きを経たうえで、入札の意思があるMLB球団と交渉を行い、移籍を目指す。

 球団としてはMLBからの入札が実現しなかった場合には、残留も受け入れるかたちを取るが、MLB移籍となった場合は、戦力的に大きな痛手。菊池の動向次第ではあるが、後釜の準備は必須だ。この秋のキャンプ、そして来春のキャンプ、オープン戦で2020年シーズンに向けた内野の布陣を固めていくことになる。

 2019年シーズンを振り返ると、広島の二塁を守ったのは菊池(138試合)の他に6人いた。曽根海成(10試合)、上本崇司(8試合)、三好匠(5試合)、サンタナ(4試合)、安部友裕(2試合)、小窪哲也(1試合)である。すでにサンタナとは契約を結ばないことが発表されており、その他の5人は候補になり得るメンバーとも言える。

 2013年シーズンからほとんどの試合で菊池が二塁を守っていたこともあり、一軍で二塁を経験している選手はほとんどいない。直近の7年間で見ると、2017年シーズンに上本が16試合で守備についたのが、菊池を除いた二塁としての最多出場ということが、すべてを物語っている。

◆ 小園海斗や田中広輔のコンバートも

 菊池の存在によって一軍の二塁手が手薄ということもあり、他のポジションからコンバートして穴を埋める可能性も十分に考えらえれる選択肢だ。2018年ドラフト1位の小園海斗もそのひとり。今季は田中広輔の不振、故障離脱もあり、遊撃手として55試合に出場した。しかし、みやざきフェニックス・リーグでは二塁のポジションでも試合に出場しており、来たるべき日に備えて準備を行っていることがうかがえる。

 一方で、復活を期す田中が二塁に回るというプランもあるだろう。今年8月にヒザを手術したこともあるが、田中も2020年シーズン中に31歳となる。今後、遊撃手として5年、10年と第一線でプレーできる可能性は低い。絶対的な存在だった菊池が退団するタイミングで、二塁にコンバートされたとしてもおかしくはないだろう。

 二塁のポジションを掴むのは、実戦経験が少ないとはいえ、2019年シーズンに二塁を守ってきた選手たちなのか。それとも遊撃として実績がある田中なのか、はたまた高卒2年目の小園に経験を積ませていくのか。

 ポジションこそ異なるが、前田健太がポスティングシステムを使い海を渡った翌年に、野村祐輔が16勝3敗の好成績で優勝に大きく貢献した。それ以降には大瀬良大地というエースも誕生し、エースだった前田が不在でもチームは3連覇を飾っている。チームとしては当時と同じように、菊池が不在となっても、新たなるセンターラインの核を作り出さなければならないし、そういう選手の出現を望んでいることだろう。

 まずは菊池の動向次第ではあるが、プロ入り2年目となる2013年から7年連続でゴールデングラブ賞を受賞してきた球界きっての名手・菊池の後釜として、スタメンに名を連ねるのは、いったい誰になるのだろうか。

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ベースボールキング編集部

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