広島の森下暢仁が4日、国内FA権の行使を発表した。このオフ、ロッテから国内FA権を行使した小島和哉、西武から海外FA権の行使した高橋光成と、“先発投手”のFA権行使表明が相次いでいる。さらに、FA権行使を表明していないが、国内FA権を取得した広島・床田寛樹もいる。このオフは“先発投手”の大異動がありそうな予感だ。
先発投手が手薄な球団を見てみると、一番はロッテか。今季、規定投球回に到達した投手が150回2/3を投げたジャクソンのみで、100イニング以上投げた投手もジャクソンとFA宣言した小島の117回1/3の2人しかいない。3月に行われたWBC日本代表の種市篤暉が故障離脱、田中晴也、木村優人といった先発として期待された2人も田中が好不調の波が大きく、木村が故障で離脱したとはいえ、現状先発ローテーションで計算のできる投手が少ないのも事実。先発投手に厚みを持たしたいところ。
オリックスも今季九里亜蓮とエスピノーザが規定投球回に達し、ジェリーが112回を投げたが、エスピノーザの去就が不透明。宮城大弥、曽谷龍平、山下舜平大と先発の軸として期待されている投手の故障者が多い。仮にエスピノーザが移籍となれば、計算の立つ先発投手はベテランの九里しかいない。オリックスも先発投手が不安だ。
セ・リーグで言えば、広島が当てはまる。森下がFA権行使を表明し、床田はFA権行使していないとはいえ、FA権行使となれば“W流出”も十分に考えられる。そうなると、計算の立つ先発は栗林良吏のみで、苦しい台所事情になる。とにもかくにも、森下、床田のW流出はなんとしても避けたいところだ。
巨人も今季チーム先発防御率2.94だったが、規定投球回に到達したのは147回を投げた井上温大のみで、100イニング以上投げたのも井上と126回2/3を投げた竹丸和幸。戸郷翔征、山﨑伊織、小笠原慎之介と実績のある先発候補はいるが、先発が揃っているようで揃っていない、揃っていないようで揃っているという陣容だ。巨人もこのオフ、先発投手の補強に動くのか注目だ。
このオフ、FA権行使を表明した投手たちはどのような決断を下すのかーー。非常に注目だ。