ニュース 2019.12.20. 11:50

涌井の楽天移籍を推し進めた石井GMの思い

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【プロ野球ロッテ対西武】3回 ロッテ・涌井秀章=2019年9月24日 ZOZOマリンスタジアム 写真提供:産経新聞社
話題のアスリートの隠された物語を探る「スポーツアナザーストーリー」。今回は、12月19日に、楽天への金銭トレードが合意に達した、ロッテ・涌井秀章投手にまつわるエピソードを取り上げる。

「ロッテ涌井、金銭トレードで楽天へ」

19日未明から、スポーツ各紙が相次いで記事を配信した涌井の電撃移籍。各紙の記事によると、このトレードは18日中に合意に達した模様で、19日、両球団から正式に発表されました。

このオフ、ストーブリーグの主役になっているのは、楽天とロッテです。FA戦線では、楽天のベテラン・美馬学投手をロッテが獲得したかと思えば、その直後、今度は楽天がロッテのチームリーダー・鈴木大地を獲得。結果的にトレードと同じ形になりましたが、これとは別に、両チーム間で涌井のトレード交渉が進行していたわけです。

今季(2019年)プロ15年目・ロッテ移籍6年目のシーズンを迎えた涌井。背番号をそれまでの「16」から心機一転、エースナンバーの「18」に変更しました。

西武時代も、入団時は「16」でしたが、横浜高校の先輩で、憧れの松坂大輔(当時西武)が2006年のオフにメジャーへ移籍すると、5年目の2009年から「18」を継承。この年、16勝を挙げて2度目の最多勝を獲得し、沢村賞も受賞。名実ともに、松坂からエースの座も受け継いだのです。

西武では、2年目の2006年から5年連続で2ケタ勝利をマークした涌井ですが、2012年・2013年は、先発での不振やチーム事情などもあり、抑えや中継ぎに配置転換されました。

「自分はあくまでも先発で勝負したい」と起用法に不満を感じたことから、2013年オフにFA宣言。ロッテへ移籍することに。

当時のロッテ監督は、西武入団時の指揮官だった伊東勤監督(現・中日ヘッドコーチ)で、「もう1度先発でやってみないか?」とオファーしてくれたことも、大きな後押しになりました。

ロッテでは先発に復帰し、移籍2年目の2015年には15勝を挙げ、自身3度目の最多勝タイトルを獲得しましたが、2ケタ勝利は2016年の10勝が最後。2017年は5勝、2018年は7勝に止まりました。

今季の契約は年明けとなり、今年1月17日に現状維持の2億円でサイン。この際、涌井は球団に「背番号を『18』に変えたい」と直訴して、了承されました。更改後の会見で、涌井は背番号変更について、こうコメントしています。

「松坂さんがまた18番をつけたので、自分もつけたいと思いました。(18番は)エースが背負う番号。できれば投げ合いたい気持ちもある」

中日移籍1年目(2018年)に「99」で再出発した松坂は、2年目の今季から「18」へ。それなら自分も「18」へ。先輩・後輩の固い絆は、いまも変わらないのです。

しかし、巻き返しへの強い意志とは裏腹に、3勝7敗、防御率4.50と成績は振るいませんでした。8月1日に2軍落ちすると、以降1軍での先発機会を与えられないまま、不本意な形でシーズンを終えました。

背景には、先発陣の若返りを図るチーム方針があります。今季8勝を挙げた種市篤暉(3年目・21歳)、7勝の二木康太(6年目・24歳)、5勝の岩下大輝(5年目・23歳)ら、高卒の若手が台頭。さらに、早大卒のルーキー・小島和哉(23歳)もシーズン後半からローテーションに定着し、3勝を挙げました。

また、今年のドラフトで4球団競合の佐々木朗希(大船渡高校・18歳)を獲得した上に、オフにFAで美馬が加入。来季(2020年)、涌井が希望する先発枠に入れるかどうかは微妙な情勢になっていました。

涌井も「機会をもらえないなら、よそで勝負したい」と、トレードを志願していたようです。ロッテ移籍以来、5年連続で規定投球回を投げて来た(今季は届かず)涌井は、球団としてもキープしておきたいところでしたが、これまでの功労を考え、本人の意向を汲むことになりました。

現在、楽天の編成を担当する石井一久GM(ゼネラルマネージャー)は現役時代、涌井と西武で6年間一緒にプレー。また所属事務所も同じという縁もあって普段から親しくしており、水面下でトレード話が進行。ようやく合意に達した、というのが、今回の電撃トレードの背景のようです。

楽天は、則本・岸のWエースがいますが、2人とも今季は故障に泣き、代わりに投手陣を支えた美馬がFA移籍で抜けたため、ローテの柱を担えるピッチャーの補強が急務でした。

来季は、守護神・松井裕樹の先発転向が決まっていますが、経験豊富な涌井が加わって本来の力を発揮してくれれば、強力な先発陣が完成することになります。

そして涌井にとって嬉しいニュースは、尊敬する松坂が14年ぶりに、古巣・西武へ復帰。「松坂さんと投げ合いたい」という夢が、いよいよ実現するかもしれません。

注目の背番号は「16」になりましたが、再びプロ入りしたときの背番号を背負い、新天地・仙台で涌井がどう生まれ変わるのか? 来季のパは、ますます面白くなりそうです。

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