交渉進まず「早く残ると伝えた方がいい」
ポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を模索していた広島・菊池涼介内野手(29)が27日に会見を開き、2020年シーズンも広島に残留することを発表した。
菊池は「本日カープ球団と残留の交渉を致しまして、残留することを決めました。ファンの皆様、また来年からよろしくお願い致します」と残留を発表。2020年を広島の一員として迎えることを表明した。
今回の決断の経緯については「FA市場の動きが遅いこともあり、この状況が続くのであれば、僕の思いを汲んで快く出してくれたカープ球団に早く残ると伝えた方がいいなという決断に至りました」と説明し、交渉の進展と広島への思いが重なり残留決断に至ったことを明かした。
来季へ向けては「3連覇したあとゆっくりする時間が多くて、幸せな時間をあの3年間は過ごしていたんだなと、やっぱり改めて思い知らされたというか、現実に戻ってまた一からやり直さなければいけないという気持ちにもなりましたし、また新たな気持ちで挑戦者として戦い抜いていきたいかなと思っています」と意気込みを語っている。
菊池は中京学院大から2011年ドラフト2位で広島に入団。2年目に「二塁手」のレギュラーポジションを掴むと、2016年に最多安打、2017年にベストナイン、13年からは7年連続でゴールデングラブ賞を受賞するなど、攻守に渡ってチーム3連覇を支えてきた。
8年目の今季は138試合に出場して打率.261、13本塁打、48打点の成績で、シーズン終了後にポスティングシステムを申請。国際試合『WBSCプレミア12』でも侍ジャパンの初優勝に貢献していたが、1月3日の入札期限を前に自ら広島残留を表明した。
▼ 菊池涼介
守備位置:内野手
投 打:右投右打
身長体重:171センチ・72キロ
生年月日:1990年3月11日(29歳)
経 歴:武蔵工大二高-中京学院大-広島(11年D2位~)
[2019年成績]
138試 率.261(547-143)本13 点48 盗14
[通算成績]
1047試 率.271(4123-1117)本85 点379 盗107