課題の打線にメス
2年連続の4位を経て、西村徳文新監督の下でAクラス入りを目指したオリックスだったが、結果は3年ぶりのリーグ最下位。5年連続のBクラスに終わった。
それでも、収穫と希望の多いシーズンであったことは間違いない。投手陣では、今季から先発に転向した山本由伸が最優秀防御率、プロ3年目の山岡泰輔が最高勝率のタイトルを獲得。近年のドラフトで獲得してきた若き有望株たちが順調に芽吹き、数年後の投手王国誕生を予感させる。
一方、苦しかったのが打線。吉田正尚という大黒柱は今年も健在だったが、チーム打率.242は12球団ワーストの数字。投手陣が頑張っても勝ちきれないという試合が目立っていた。
そんな中、今オフは“大物”の補強に成功。メジャーで5度の球宴選出歴を持ち、通算282本塁打の実績を誇るアダム・ジョーンズを獲得したのだ。
続けて、メジャーでの経験はないものの、マイナー通算174本塁打を記録している大型内野手アデルリン・ロドリゲスも獲得。昨季途中から加入したスティーブン・モヤとも契約を結び、来季に向けて迫力抜群の3枚をそろえている。
得点力不足の解消で一気の上位進出へ。新戦力がうまくハマれば、一躍ダークホースとなりそうだ。
2019年内のIN/OUTまとめ
【IN】
▼ 補強
<投手>
タイラー・ヒギンス
<内野手>
アデルリン・ロドリゲス
<外野手>
アダム・ジョーンズ
▼ ドラフト指名
<投手>
宮城大弥(1位/興南高)
村西良太(3位/近畿大)
前佑囲斗(4位/津田学園高)
佐藤一磨(育1位/横浜隼人高)
谷岡楓太(育2位/武田高)
中田惟斗(育3位/大阪桐蔭高)
松山真之(育8位/富山GRNサンダーバーズ)
<捕手>
鶴見凌也(育5位/常磐大高)
<内野手>
紅林弘太郎(2位/駿河総合高)
勝俣翔貴(5位/国際武道大)
大下誠一郎(育6位/白鴎大)
<外野手>
平野大和(育4位/日章学園高)
佐藤優悟(育7位/仙台大)
【OUT】
▼ 現役引退
<投手>
岸田 護
▼ 自由契約
<投手>
タイラー・エップラー
成瀬善久 ⇒ 独立リーグへ
青山大紀
岩本 輝
<捕手>
髙城俊人 ⇒ DeNAへ
<内野手>
クリス・マレーロ
鈴木昂平
<外野手>
ステフェン・ロメロ
宮﨑祐樹
※その後、現役引退となった選手も含む