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2019年「注目の大記録」、どれだけ達成された? ~投手編~

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通算300ホールドを達成した日本ハム・宮西=札幌ドーム 【写真=Kyodo News】

2019年に生まれた大記録


 2019年も残りわずか。“令和”という新時代を迎えた今年のプロ野球界でも、様々な記録が誕生した。

 そのなかでも特筆すべき投手記録といえば、入団以来、12年連続で50試合以上に登板してきた宮西尚生(日本ハム)が到達した“前人未踏”の大記録「300ホールド」だろう。シーズン開幕前の時点で、残り6ホールド。負傷離脱さえなければ達成は確実だったが、それでも当然のように今年も50試合以上に登板し、43ホールドを記録した。

 防御率も2年連続で1点台(今季は1.71)と抜群の安定感を誇る。円熟味を漂わせるサウスポーは今後、どこまで記録を伸ばしていくのか、楽しみだ。その他にも、入団以来コンスタントにセーブを積み重ねてきたDeNAの山﨑康晃が今季も30セーブを記録し、史上最年少(26歳9カ月)で150セーブに到達した。


「達成が期待されていた記録」投手編


 今回は宮西や山﨑の大記録のほかにも、2018年シーズンの開幕前に「達成が期待される記録」として注目されたものがどれだけ達成されたのかをまとめてみた。今回は投手の記録で、過去の達成者が150人未満だったものに絞っている。なお、達成までの数字はシーズン開始前時点のもので、所属チームは2019年シーズンのもの。

▼ 通算800試合登板<過去6人>
あと23試合 五十嵐亮太(ソフトバンク)⇒45試合

☆達成者:五十嵐亮太(7人目/822試合登板)

 10年ぶりに古巣・ヤクルトへの復帰を果たした五十嵐が45試合に登板し、見事800試合登板を達成。シーズン序盤は勝ち星も積み重ね、戦力としてチームに貢献した。


▼ 通算700試合登板<過去16人>
あと71試合 宮西尚生(日本ハム)⇒55試合

☆達成者:なし

 さすがに71試合登板のハードルは高かったが、今季も55試合に登板し、デビューイヤーから継続し続けている50試合以上登板を12年連続で達成。700試合登板まで「16試合」としており、来季の達成はほぼ間違いないだろう。


▼ 通算600試合登板<過去40人>
あと48試合 青山浩二(楽天)⇒62試合
あと69試合 髙橋聡文(阪神)⇒1試合
あと74試合 永川勝浩(広島)⇒1試合

☆達成者:青山浩二(41人目/614試合登板)

 青山が楽天の生え抜き選手では球団史上初となる通算600試合登板を達成。チームは先発投手のやり繰りに苦しんだシーズンだったが、頼れる36歳のベテラン右腕が62試合に登板してブルペンを支えた。一方、髙橋と永川は引退試合の1試合に終わっている。


▼ 通算500試合登板<過去99人>
あと21試合 久保裕也(楽天)⇒22試合
あと35試合 増井浩俊(オリックス)⇒53試合

☆達成者:増井浩俊(100人目/518試合登板)
☆達成者:久保裕也(101人目/501試合登板)

 今年は守護神として思うような働きを見せられなかった増井だが、53試合に登板して通算100人目の500試合登板投手となった。また、一度は戦力外も経験した久保が3シーズン目を迎えた新天地で500試合に到達。令和元年に松坂世代の健在ぶりをアピールした。


▼ 通算150勝<過去48人>
あと17勝 内海哲也(西武)⇒0勝
あと20勝 涌井秀章(ロッテ)⇒3勝

☆達成者:なし

 先発左腕として活躍が期待された内海は、開幕前に負傷離脱すると、一軍での登板機会がないまま新天地での1年目が終了した。涌井も今季は3勝に終わり、数字を伸ばすことはできなかった。シーズンオフにはトレードで楽天への移籍が決まり、新たな環境での復活が期待される。


▼ 通算100勝<過去136人>
あと 3勝 大竹 寛(巨人)⇒4勝
あと 4勝 成瀬善久(オリックス)⇒0勝
あと 5勝 メッセンジャー(阪神)⇒3勝
あと12勝 吉見一起(中日)⇒1勝
あと15勝 館山昌平(ヤクルト)⇒0勝

☆達成者:大竹 寛(137人目/101勝)

 原新監督の下、中継ぎとして復活した大竹が4勝を挙げて100勝に到達。その活躍が認められ、オフには侍ジャパンに追加招集されるサプライズもあった。

 今季3勝を挙げて100勝が目前に迫っていたメッセンジャーと、度重なるケガに悩まれてきた館山は、ともに今季限りで引退。オリックスを戦力外になった成瀬も来季はBCリーグの栃木でプレーする。今季1勝に終わった吉見の復活にも期待したいところだ。


▼ 通算250セーブ<過去3人>
あと16セーブ サファテ(ソフトバンク)⇒0セーブ
あと25セーブ 藤川球児(阪神)⇒16セーブ

☆達成者:なし

 両者ともに達成ならず。サファテは故障の影響で登板機会なしに終わっており、この2年で森唯斗が台頭。守護神の座がどうなるかにも注目だ。一方、今季途中から守護神に就任した藤川は16セーブをマーク。来季も守護神を務める可能性は高く、松坂世代初の名球会入りの期待は高まる。


▼ 通算200セーブ<過去6人>
あと35セーブ 永川勝浩(広島)⇒0セーブ

☆達成者:なし

 かつて広島の守護神として君臨した永川も、2010年シーズン以降に記録したセーブは2つだけ。今季終了後にユニフォームを脱いだ。


▼ 通算150セーブ<過去13人>
あと 5セーブ 増井浩俊(オリックス)⇒18セーブ
あと17セーブ 山﨑康晃(DeNA)⇒30セーブ

☆達成者:増井浩俊(14人目/163セーブ)
☆達成者:山﨑康晃(15人目/163セーブ)

 今季は思うような成績を残せなかった増井だったが、残り「5」としていた100セーブには到達。一方の山﨑は、プロ入り5年目の26歳9カ月で到達し、永川勝浩(広島)の28歳7カ月を抜く最年少記録を打ち立てた。


▼ 通算100セーブ<過去31人>
あと14セーブ 西野勇士(ロッテ)⇒2セーブ
あと23セーブ ドリス(阪神)⇒19セーブ
あと25セーブ 田島慎二(中日)⇒0セーブ
あと27セーブ 増田達至(西武)⇒30セーブ
あと27セーブ 澤村拓一(巨人)⇒1セーブ

☆達成者:増田達至(32人目/103セーブ)

 守護神として西武のリーグ制覇を支え、胴上げ投手にもなった増田が30セーブを記録して100セーブに到達。今季は森友哉と共にバッテリー賞も受賞した。


▼ 通算300ホールド<過去0人>
あと6ホールド 宮西尚生(日本ハム)⇒34ホールド

☆達成者:宮西尚生(初/337ホールド)

 アクシデントさえなければ大記録達成は確実とみられていた宮西が今季もリリーバーとして活躍し、チームの勝利に貢献。前人未踏の300ホールドを達成した。どこまで数字を伸ばし続けるのか、来季以降も目が離せない。


▼ 通算200ホールド<過去3人>
あと34ホールド マシソン(巨人)⇒8ホールド
あと41ホールド 五十嵐亮太(ヤクルト)⇒4ホールド

☆達成者:なし

 今季も8ホールドを積み上げたマシソンだったが、2019年限りで引退。五十嵐も勝ちパターンではなく、今季は4ホールドという成績だった。


▼ 2000投球回<過去89人>
あと31回 内海哲也(西武)⇒0回
あと143.2回 岸 孝之(楽天)⇒93.2回
あと174.1回 金子弌大(日本ハム)⇒109.2回

☆達成者:なし

 内海と岸は十分に達成可能な数字だったが、故障による離脱があり達成ならず。また、金子はオープナーを採用したチーム事情もあり、109.2回というイニング数にとどまった。


シーズン記録にも注目


 その他にも、シーズン記録に目を向ければ、千賀滉大(ソフトバンク)と大野雄大(中日)が、プロ野球史上91度目と92度目のノーヒットノーランを達成。西武の平井克典がパ・リーグ新記録の79試合登板(※プロ野球記録は阪神・久保田の90試合)、巨人の田口麗斗は10試合連続登板を果たし、両リーグ王者のブルペンを支えた。

 また、日本ハムのドラ1・吉田輝星がドラフト制後19人目の「高卒新人初登板勝利」を成し遂げ、ソフトバンクのドラ1・甲斐野央がパ・リーグ6人目の「新人開幕戦勝利」を手にするなど、新人たちも活躍した。

 一風変わったところでは、ロッテの酒居知史が「1球勝利」を、今オフにFAの人的補償で移籍することにある楽天相手(3月29日)に挙げ、日本ハムの秋吉亮が7月16日のソフトバンク戦でプロ野球史上5人目となる「全12球団セーブ」を記録した。
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