ニュース 2020.01.04. 12:00

新人王を占ううえでの“穴”候補!2年目以降で注目したい有資格者 ~パ・リーグ 編~

無断転載禁止
ロッテ・安田尚憲

2019年は両リーグとも2年目の選手が受賞


 元号が令和に変わってから初めての年越しも終わり、オリンピックイヤー「2020年」が開幕。10年区切りで見ると新たな時代のはじまりとなるだけに、これまで以上に新星の台頭に期待が高まる。

 プロ野球における“新星”を讃える表彰と言えば、各リーグの最優秀新人賞、いわゆる「新人王」がある。文字通りその年に最も活躍を見せたルーキーに与えられるタイトルで、チャンスは生涯一度きり。選出者は記者の投票によって決定する。

 ただし、ひと口に“ルーキー”と言っても、プロ1年目の選手に限ったことではないのはファンの間でもお馴染みだろう。現に昨年の新人王はパ・リーグが高橋礼(ソフトバンク)、セ・リーグは村上宗隆(ヤクルト)。ともにプロ2年目の選手だった。

 一体どのように“ルーキー”を線引きしているのか。実は新人王の資格があるか否かについては、明確な規定がある。以下をご確認いただきたい。


【新人王資格】
・海外のプロ野球リーグに参加した経験を持たない選手。(※国籍は問わず)
・初めて支配下登録されてから5年以内の選手。
・前年までの出場が30イニング以内の投手、または60打席以内の野手。 


 上記の条件を満たしている選手は、全員2020年の新人王を受賞する資格がある。特に開幕前に予想などをする時には、どうしても2019年秋のドラフト会議で指名されたプロ1年目の選手から選んでしまいがちだが、隠れた“穴”候補となるのがすでにプロの舞台で経験を積んだ選手たちなのだ。

 そこで、今回は新人王の資格を残しているプロ2年目以降の選手のなかで、主な候補となりそうな選手を何名かピックアップして取り上げてみた。今回はパ・リーグ編。


村上につづけ!


▼ 安田尚憲(ロッテ/高卒3年目)
[昨季成績]
・一軍: 出場なし
・二軍: 122試 率.258(449-116) 本19 点82


 まず候補に挙がるのが、ロッテの安田尚憲だろう。

 昨季、同学年の村上がセ・リーグの新人王に輝いた一方、安田は一軍出場なし。それでも、ファームでは19本塁打・82打点で本塁打王・打点王の二冠に輝くなど、すでに格の違いを見せ始めている。

 それでも昇格が叶わなかったのは、一塁には井上晴哉、三塁にはブランドン・レアードという実績のある大砲がいたため。充分な出場機会が見込めないまま無理に一軍に帯同させるよりも、二軍で経験を積ませることを選んだのだった。

 しかし、2020年はこれまでと異なり、彼らからレギュラーの座を奪わなければならない勝負の一年になる。春季キャンプ・オープン戦で結果を残し、ポジション争いに割って入っていくことができるか。注目が集まる。


▼ 鈴木将平(西武/高卒4年目)
[昨季成績]
・一軍: 16試 率.154(26-4) 本0 点1
・二軍: 76試 率.305(236-72) 本2 点21


 野手ではもう一人、西武の鈴木将平にもチャンスがありそうだ。

 静岡高から2016年のドラフト4位で西武に加入した21歳の外野手は、昨季ついに一軍デビューを果たして16試合に出場。レベルの高い投手を相手にやや苦しみ、いきなり定着とはならなかったものの、ファームではしっかりと打率3割をマーク。持ち味の打撃技術を磨いている。
 
 西武と言えば、今オフに外野の要である秋山翔吾が海外FA権を行使してメジャーリーグへ挑戦。外野のポジションがひとつ空く。主力選手の移籍を機に若手が台頭してくる伝統のあるチームだけに、鈴木が空いたポジションを手中に収めた時には、一気に新人王候補としての注目も高まることだろう。


投手ではオリックス勢に注目


▼ 張 奕 (オリックス/大卒4年目)
[昨季成績]
・一軍: 8試(27.1回) 2勝4敗 防5.93
・二軍: 19試(41.1回) 2勝3敗 防2.40
※支配下登録2年目

▼ 漆原大晟(オリックス/大卒2年目)
[昨季成績]
・一軍: 出場なし
・二軍: 39試(38.1回) 1勝0敗23セーブ 防3.52
※現在も育成契約


 投手では、昨季から“若手投手王国”が話題を集めたオリックスから2人を推したい。

 張は福岡第一高から日本経大と、日本で育った台湾出身の若き右腕。2016年の育成ドラフト1位でプロ入りし、昨年5月に支配下登録を勝ち取ると、いきなり一軍でデビュー2連勝を収めて注目を浴びた。

 連勝後は4連敗でシーズンを終えたものの、オフに行われた『プレミア12』ではチャイニーズ・タイペイ代表の一員として活躍を見せ、なんと先発投手部門のベストナインにも選出。勢いのままに、2020年はローテーションの一角として期待がかかる。


 また、現在のところ育成契約となっている漆原も、早めに支配下登録を掴めばチャンスはあるだろう。

 昨季は育成ドラフト出身のルーキーイヤーながらファームで23セーブを記録。いきなり最多セーブのタイトルも獲得している。オフにはプエルトリコで行われたウインターリーグでアピールを続けており、期待は高まるばかり。まずはキャンプからフル回転でアピールを見せ、開幕前に2ケタの背番号を掴みたい。


平成の新人王まとめ


<パ・リーグ>
2019年 高橋 礼(ソフトバンク/投手) ※2年目
2018年 田中和基(楽天/外野手) ※2年目
2017年 源田壮亮(西武/内野手)
2016年 高梨裕稔(日本ハム/投手)
2015年 有原航平(日本ハム/投手)
2014年 石川 歩(ロッテ/投手)
2013年 則本昂大(楽天/投手)
2012年 益田直也(ロッテ/投手)
2011年 牧田和久(西武/投手)
2010年 榊原 諒(日本ハム/投手) ※2年目
2009年 攝津 正(ソフトバンク/投手)
2008年 小松 聖(オリックス/投手) ※2年目
2007年 田中将大(楽天/投手)
2006年 八木智哉(日本ハム/投手)
2005年 久保康友(ロッテ/投手)
2004年 三瀬幸司(ダイエー/投手)
2003年 和田 毅(ダイエー/投手)
2002年 正田 樹(日本ハム/投手) ※3年目
2001年 大久保勝信(オリックス/投手)
2000年 【該当者なし】
1999年 松坂大輔(西武/投手)
1998年 小関竜也(西武/外野手) ※4年目
1997年 小坂 誠(ロッテ/内野手)
1996年 金子 誠(日本ハム/内野手) ※3年目
1995年 平井正史(オリックス/投手) ※2年目
1994年 渡辺秀一(ダイエー/投手)
1993年 杉山賢人(西武/投手)
1992年 高村 祐(近鉄/投手)
1991年 長谷川滋利(オリックス/投手)
1990年 野茂英雄(近鉄/投手)
1989年 酒井 勉(オリックス/投手)

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