◆ 令和の怪物が入寮
1月8日の14時14分。ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希(大船渡高)は、カメラを待ち構えた報道陣を前に深々と一礼し、ロッテ浦和寮に入寮した。
寄せ書き入りの大船渡高校のユニフォーム、井口資仁監督の著書『変わろう』などを持ち込み入寮した佐々木朗希。初めての寮生活に「不安な気持ちもありますが、思う存分野球ができる楽しみもあります」と前を向いた。
入寮も終わり、いよいよプロ生活がスタートするが、「どういった1年になるかわからないですが、いろいろなことに慣れて、充実した1年になればいいかなと思います」と決意を述べた。
◆ 充実のサポート体制
投手陣に関しては、吉井理人投手コーチ、川越英隆投手コーチ、小野二軍投手コーチ、大隣憲司二軍投手コーチがおり、楠貴彦コンディショニングディレクター、根本淳平二軍ストレングスコーチと優秀なスタッフが揃っている。メディカル体制の強化を図るべく、順天堂大学医学部とも提携。寮生活においては、昨季までファームのトレーナーがメインだった田村次夫寮長がサポートする。
その田村寮長に今後の指導について尋ねると「当たり前のことを当たり前にできるというのがひとつ。佐々木だけじゃなく、選手それぞれが様々な過程を経て、ここにきている。やるのは今ですから、頑張って欲しいそれだけです」と、新たなスタートラインに立った新人たちにエールを送った。
“金の卵”を育てるバックアップ体制は十分に整っている。プロ生活がはじまるマリーンズで、佐々木朗希をはじめとする選手たちがどのような成長曲線を描いていくか、その活躍が今から楽しみだ。

取材・文=岩下雄太