ドラ1・宮川「ピッチャーの中で1番に」
西武の新人合同自主トレが9日から始動。新設されたトレーニングセンターで約2時半、入念なストレッチやランニング、キャッチボールやノックといった軽めのメニューをこなした。
トレーニング後には、新人選手たちが口々に「ランニングがきつかった」と、40メートルの2往復を6セット行うランニングメニューを挙げるなか、ドラフト1位の宮川哲は「まだそんなに多くない。これからきつくなっていくと思うので、それに合わせていきたい」とサラリ。取材対応では緊張した面持ちも見せるが、多くの首脳陣がルーキーたちの動向を見守るなかでも「あんまり気づかなかった」と、大物感を漂わせた。
キャッチボールの場面でも、上間永遠投手や出井敏博投手が「キャッチボールの球が全然違った」と宮川のボールに感嘆したが、本人は「指先の感覚が良くなかった」とやや不満気。投げたりなかったということで、練習後には捕手で同じルーキーの柘植世那選手相手に「8割くらい(宮川)」とは思えない力強い球を投げ込むなど、初日から存在感を示した。
2月1日から始まる春季キャンプではA班入りが濃厚と見られているが、「まだどうなるかわからないので、そこに入れるように調整していきたい」と足元を見つめ、「ピッチャーなので、(同期入団の)6投手のなかでは僕が一番だという気持ちを持ち、負けずに頑張っていきたい」と同期と共に切磋琢磨していくことを誓った。
新人選手それぞれの思い
そんな中、宮川を上回るペースで40メートルの往復走をこなしていたのが、九州学院からドラフト4位で入団した川野涼多選手。練習に関しては「(高校時代と)特に違った部分はないですが、気が張った中で練習している。そこがいつもと違うところ」と語り、「技術どうこうの前にやっぱり体づくり。体幹トレーニングだったり、体を強くするトレーニングをやっていきたい」と、ケガをしないための体づくりを自主トレの目標に掲げた。
ノックでは川野と共に、野手の岸潤一郎選手も軽快なグラブさばきを披露。川野が「自分とは違うレベルだった」と語った岸は、同期の選手たちについて問われると「自分は内野も外野もやる。負けたくないというよりは、飛び抜けて上に出たい」と力を込めた。
また、ドラフト2位加入の左腕・浜屋将太投手は「体幹トレーニングなどはあまりやってこなかったので、いろいろなメニューがあってきつかった」と振り返り、「この期間でできるだけ体を作ってキャンプに臨めるようにやっていきたい」とコメント。その浜屋と仲良くしているというドラフト3位右腕の松岡洸希投手も「キャンプ初日から全力で動けるように、この合同自主トレで体を作って臨んでいきたい」と決意を新たにしていた。