佐々木朗希だけじゃない!
2020年の年明けから早1週間が経過。プロ野球界も2月1日の“球春到来”まで1カ月を切り、各球団が新シーズンに向けて再び動き始めている。
なかでも注目を集めているのが、新入団選手たちの動向だ。いよいよはじまる「プロ1年目」に向けて、新たな拠点となる選手寮への引っ越しが話題に。早くも新人選手たちによる合同自主トレがスタートしている球団もあり、ファンにとってはキャンプを前に顔と名前と背番号を覚えていくチャンスになる。
昨シーズンは最後までクライマックスシリーズ進出を争いながら、最終的には4位とBクラスに終わったロッテ。それでも、オフは“主役”と言っても過言ではないほど積極的な動きを見せ、一気に戦力を整えている。
ドラフト会議では、4球団が競合した佐々木朗希の獲得に成功。甲子園出場経験がないにも関わらず、190センチの長身から放たれる最速163キロの速球を武器に“令和の怪物”として大きな注目を集め、井口資仁監督も「世界にはばたける投手」と大きな期待を寄せている。
当然ながら160キロを超える速球があればすぐにでも……と思ってしまいがちだが、佐々木の場合はこれから更なる成長が期待される素材。まずは身体を作るところからのスタートが見込まれている。球界の宝をどのように育てていくのか、球団の手腕が問われる。
また、2位以下では3名の大卒野手を補強。特に2位で指名した佐藤都志也は“打てる捕手”になれる素材として注目を集めていた選手で、チームには田村龍弘という高い壁があるが、いきなり正捕手の座を奪ってしまっても不思議ではない。キャンプから開戦するポジション争いは要注目だ。
ほかにも、FAで福田秀平が加わる外野陣には、俊足が光る高部瑛斗が加入。こちらも走攻守3拍子揃った好選手で、キャンプでのアピールが叶えば開幕から一軍メンバーに名を連ねる可能性は大いにある。
このように、佐々木以外にも注目ルーキーが揃うロッテは、ZOZOマリンスタジアムで行う新人合同自主トレの一般開放を決定。11日~12日の土日と、19日(日)はレフトスタンドから選手たちの練習を見ることが可能になった。詳細は球団公式HPを要チェック。
ロッテの新入団選手
※コメントはすべて新入団発表時のもの▼ 1位:佐々木朗希(ささき・ろうき)
投手/18歳 右投右打 大船渡高
背番号:17
<スカウト評>
ワールドクラスで無限大の可能性を秘めた大型右腕。将来、日本を代表する先発投手になれる逸材。長身から投げ下ろす角度ある直球は超一級品。スピードはもちろん、低めに集められる制球力の高さも魅力。カーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークと球種も多彩で精度も非常に高い。
<コメント>
「これから日本一のピッチャーになるために日々練習を頑張って、沢村賞を獲れるように頑張っていきたいと思います」
▼ 2位:佐藤都志也(さとう・としや)
捕手/21歳 右投左打 東洋大
背番号:32
<スカウト評>
身体能力の高い捕手。地肩の強さがある。ミート力のある打撃も特徴で広角に強い打球が打てるアベレージタイプ。走攻守高いレベルで三拍子の揃った選手でもある。
<コメント>
「田村さんをはじめキャッチャーの方々がたくさんいますが、そのなかでしのぎを削って、正捕手の座になれるようにと思って書きました。頑張りたいと思います」
▼ 3位:高部瑛斗(たかべ・あきと)
外野手/22歳 右投左打 国士舘大
背番号:38
<スカウト評>
ガッツ溢れる外野手。パワー、スピードがあり、バットコントロールが光る。野球に100%情熱を注げる選手で将来の切り込み隊長候補。
<コメント>
「しっかり高い目標を持って、チームの力になれるように日々やっていきます」
▼ 4位:横山陸人(よこやま・りくと)
投手/18歳 右投右打 専修大学松戸高
背番号:60
<スカウト評>
球速あるサイドスロー。力強い直球は球速、球威があり打者を押し込める。メンタルも強い。右、左関係なく強気にインサイドを投げ分けることが出来る。夏の大会予選ではZOZOマリンスタジアムでMAX148キロを計測。まだまだ伸びる逸材。
<コメント>
「高校の先輩である高橋礼さんが、新人王を獲ったので、自分も高橋礼さんに少しでも追いつけるような選手になりたいと思います」
▼ 5位:福田光輝(ふくだ・こうき)
内野手/22歳 右投左打 法政大
背番号:40
<スカウト評>
守備力が高く、スイング力もあり総合的な能力を持った選手。ガッツもありチームを引っ張れる選手。思い切りのよいスイングを広角に打てるのが特徴で、肩も強くスローイングは安定している。将来のレギュラー候補。
<コメント>
「高い目標だと思うんですけど、開幕一軍を目指してキャンプから頑張ってやっていきたいと思います」
▼ 育成1位:本前郁也(もとまえ・ふみや)
投手/22歳 左投左打 北翔大
背番号:120
<スカウト評>
力感のないフォームからキレのいいストレート、変化球を投げ分ける投手。右打者のインコースに入るクロスファイヤーは見ごたえ十分。動作解析で自分のフォームを研究するなどクレバーな部分もある。近い将来、支配下登録されることが期待される。
<コメント>
「早く支配下登録に上がり、一軍で2ケタ勝利を挙げられるようなピッチングができるように頑張ります」
▼ 育成2位:植田将太(うえだ・しょうた)
捕手/22歳 右投右打 慶応義塾大
背番号:125
<スカウト評>
地肩の強さ、下半身の柔軟性のある大型捕手。いつも全力プレーで投手を引っ張る。思い切りが良くパワーがある。キャッチング技術も高く投手陣からの信頼は絶大であることも評価点。近い将来、支配下登録となり一軍で活躍することが期待される。
<コメント>
「1日でも早く支配下選手となり、一軍にあがって、ロッテのキャッチャーは植田といってもらえるような選手になりたいと思います」
【新人合同自主トレ】
・期間:1月11日(土)~31日(金)
└ 休日:13日(月・祝)、18日(土)、23日(木)、30日(木)
☆場所
・ZOZOマリン=11日(土)~19日(日)
・ロッテ浦和=20日(月)~25日(土) ※25日は自主練習の予定
・石垣島 =27日(月)~31日(金))
※変更の場合あり