「久保裕也」と聞いて思い浮かぶのは…?
西武から海外FA権を行使してメジャー挑戦を目指していた秋山翔吾が、年明けにシンシナティ・レッズと契約。節目のプロ10年目となる2020年は、MLB30球団のなかで唯一日本人がプレーしていない“未開の地”での戦いとなる。
そんなニュースが注目を集めていたなか、10日の朝に再び“シンシナティ”という街に脚光が。『久保裕也 シンシナティに移籍』というニュースがYahoo!のトピックスに掲載されたのだ。
内容を確認してみると、ベルギーリーグ1部のヘントに所属していたサッカー日本代表FWの久保裕也選手(26)が、メジャーリーグ・サッカーのFCシンシナティへ完全移籍することが決定したというもの。しかし、このニュースには多くの野球ファンが反応した。
サッカーにあまり明るくない野球ファンからしてみたら、「久保裕也」といえばまず“松坂世代”の投手が思い浮かぶことだろう。沖学園高から東海大を経て巨人に入団すると、先発・中継ぎ・抑えと様々な役割でチームに貢献。その後はDeNAを挟み、2017年からは楽天でプレー。楽天では一度育成契約となりながらも再び2ケタの背番号を取り戻し、昨季は22試合の登板で防御率2.82と力投を見せた。
同世代が続々とユニフォームを脱いでいくなか、久保は2020年の契約もゲット。「なんとか最後の一人まで頑張りたい」と、40歳を迎えるシーズンに向けて意気込みを語っている。
どっちもがんばれ!
『久保裕也 シンシナティに移籍』──。
ちょうど秋山の加入でシンシナティという街が野球ファンの注目を浴びていたことも相まって、今回のニュースについてはネット上で「桑田的な挑戦かと思った……」という声も。巨人のエースとして活躍した後、39歳になるシーズンでかねてからの夢だったメジャー挑戦を目指した桑田真澄のように、久保がメジャーに挑戦すると思った野球ファンも少なくなかったようだ。
Yahoo!のトピックスには文字数の制限があるとはいえ、今回のタイトル付けに関しては、編集部側が野球ファンも絡めた反応を狙った…という部分もあったかもしれない。
ちなみに、この“同姓同名”問題については久保がDeNAに在籍していた頃から少しずつ話題になっていて、『久保裕也』でネット検索をかけるとサッカーの方が上位に表示されることについて聞かれた際には、「刺激にして頑張りたい」と答えていた記事も確認することができる。
新天地で新たな戦いに挑む男と、40歳というひとつの節目を迎えるプロ18年目の戦いに挑む男。2020年はどちらの久保裕也からも目が離せない。