冬の高校スポーツ全国大会ラッシュにひと区切り
オリンピックイヤー・2020年を迎えてから早2週間……。この時期の野球界といえば、2月1日の“球春到来”を前にやや話題に乏しい時間が続くところだが、ほかのスポーツでは注目の大会が目白押し。特に高校生たちによる熱い戦いから目が離せない。
13日の成人の日には、冬の風物詩となっている『高校サッカー』の決勝戦が開催され、静岡代表・静岡学園が24年ぶりの優勝。連覇を狙った青森代表・青森山田に対して0-2とリードを許す苦しい展開の中、前半で一矢報いると後半一気の2得点で見事に逆転。サッカー王国・静岡に24年ぶりとなるビッグタイトルをもたらした。
なお、その前日には女子サッカーの選手権・決勝戦が行われており、そこでは藤枝順心が2大会ぶり4度目の優勝。今冬の高校サッカーは、男女ともに静岡県の高校が全国の頂点を極める、という結果になっている。
また、“男女アベック優勝”といえば、年末年始の高校スポーツ全国大会ラッシュの先陣を切る『全国高等学校駅伝競走大会』で、宮城の仙台育英が男女ともに優勝。同校の男女同時優勝は1993年以来のことで、通算2度目の男女同時優勝は史上初の快挙だという。
「春のセンバツ」、開幕は3月19日
野球における高校生の全国大会といえば、やはり春・夏の甲子園が最も大きな注目を集める。
“令和最初のセンバツ”となる今春の『第92回選抜高等学校野球大会』は、3月19日(木)が初日。まだ先のようにも思えるが、1月24日(金)にはその出場校が発表される予定となっており、ここから徐々に注目度が高まってくることだろう。
ご存知の通り、春のセンバツは夏と違って全都道府県代表が出場するものではない、というのが大きな特徴。文字通り、各地区から“選抜”された精鋭たちが全国の頂点を争う戦いで、今年は32チームが出場する。
出場校の決定については、「運営委員会で選出された選考委員が、出場校選考基準にもとづいて厳正・公平な会議を開き出場校を選出。当該校の承諾を得て決定する」と高野連の公式サイトに明記されており、その選考委員会が行われるのが1月24日(金)となっている。
主に秋の大会の成績が判断の材料となり、地区大会で優勝したチームはほぼ当確。以下は地区ごとに割り振られた出場枠にあわせて選考が行われることになっており、出場枠は下記の通り。野球の季節も着実に近づいて来ている。
▼ 春のセンバツ・出場校 =32校
【一般選考】 =28校
└ 北海道=1
└ 東 北=2
└ 関東/東京=6
└ 東 海=2
└ 北信越=2
└ 近 畿=6
└ 中国/四国=5
└ 九 州=4
【21世紀枠】 =3校
▼ 候補
帯広農(北海道/北海道)
磐城(東北/福島)
宇都宮(関東/栃木)
近大高専(東海/三重)
敦賀(北信越/福井)
伊香(近畿/滋賀)
平田(中国/島根)
城東(四国/徳島)
本部(九州/沖縄)
【明治神宮大会枠】 =1校
◎ 中京大中京(愛知)
※選考委員会=1月24日(金)
年末年始の高校スポーツ大会まとめ
▼ 『男子第70回/女子第31回 全国高等学校駅伝競走大会』
・開催日:2019年12月22日(日)
・会 場:京都(スタート/フィニッシュ=たけびしスタジアム京都)
【優勝校】
・男子:仙台育英(宮城)
・女子:仙台育英(宮城)
▼ 『SoftBank ウインターカップ2019』
(第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会)
・日程:2019年12月23日(月)~2019年12月29日(日)
・会場:武蔵野の森総合スポーツプラザ/エスフォルタアリーナ八王子
【優勝校】
・男子:福岡第一(福岡/総体1位)
・女子:桜花学園(愛知/総体1位)
▼ 『第99回全国高等学校ラグビーフットボール大会』
・日程:2019年12月27日(金)~2020年1月7日(火)
・会場:東大阪市花園ラグビー場/花園中央公園多目的球技広場
【優勝校】
桐蔭学園(神奈川)
▼ 『春の高校バレー2020』
(第72回全日本バレーボール高等学校選手権大会)
・日程:2020年1月5日(日)~7日(火)、11日(土)~12日(日)
・会場:武蔵野の森総合スポーツプラザ
【優勝校】
・男子:東山(京都)
・女子:東九州龍谷(大分)
▼ 『第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会』
・日程:2020年1月3日(金)~2020年1月12日(日)
・会場:ノエビアスタジアム神戸 ほか
【優勝校】
藤枝順心(静岡)
▼ 『第98回全国高校サッカー選手権大会』
・日程:2019年12月30日(月)~2020年1月13日(月・祝)
・会場:埼玉スタジアム2○○2 ほか
【優勝校】
静岡学園(静岡)