一軍は全40選手中9人が新加入
楽天は19日、沖縄・久米島キャンプの一、二軍メンバー振り分けを発表した。新人ではドラフト1位の小深田大翔内野手(大阪ガス)ら4選手が一軍スタート。また、FAでロッテから移籍した鈴木大地内野手、同じくロッテから金銭トレードで加入した涌井秀章投手、新外国人のJ.T.シャギワ投手ら、一軍キャンプ全40選手のうち9名が新加入選手となった。三木新体制でスタートする2020年の楽天。キャンプの注目ポイントを紹介する。
●松井先発転向&勝ちパターン再構築
最大の注目は、すでに通算139セーブを挙げている松井裕樹の先発再転向。本人も「先発に戻りたいと思っていた」と意欲的だ。松井とともに近年のブルペンを支えてきたフランク・ハーマンはロッテへ移籍。これにより勝ちパターンの陣容も変化する。新たな抑え、セットアッパー候補には森原康平、宋家豪、アラン・ブセニッツ、新助っ人右腕のシャギワらの名が挙げられるが、外国人枠の問題があるため日本人投手の台頭が期待される。
●若手中心の正捕手争い
昨オフ、扇の要だった嶋基宏が、自ら自由契約を申し入れヤクルトへ移籍。若手中心の正捕手争いも見どころのひとつだ。今回のキャンプでは、2年目の太田光、外野手から再転向した岡島豪郎、5年目の足立祐一、再び支配下登録を目指す育成の下妻貴寛が一軍メンバー入り。昨季チーム捕手トップの65試合に出場した堀内謙伍は、オフに行った右肘手術の影響もあり二軍スタートとなった。
●三木野球の浸透
石井一久GMは三木肇監督の就任に際し、「バントやスクイズの精度を高め、走塁を含めた先の塁への意識改革」を課題のひとつに挙げた。三木監督は日本ハム、ヤクルトで10年間コーチを務め、西川遥輝、中島卓也、山田哲人と3選手を盗塁王に育てた実績を持つ。チーム全体での意識改革、戦術浸透具合も気になるところだ。
楽天キャンプのメンバー振り分けは以下の通り。
【一軍:久米島野球場】
投手:松井裕樹、岸孝之、森原康平、則本昂大、J.T.シャギワ、涌井秀章、藤平尚真、釜田佳直、牧田和久、弓削隼人、酒居知史、宋家豪、渡邊佑樹、津留崎大成、高梨雄平、瀧中瞭太、辛島航、石橋良太、寺岡寛治
捕手:太田光、岡島豪郎、足立祐一、下妻貴寛
内野手:小深田大翔、浅村栄斗、茂木栄五郎、藤田一也、鈴木大地、黒川史陽、渡辺直人、銀次、山崎剛、内田靖人
外野手:オコエ瑠偉、辰己涼介、田中和基、島内宏明、下水流昂、小郷裕哉、和田恋
【二軍:仲里野球場】
投手:近藤弘樹、塩見貴洋、安楽智大、福井優也、引地秀一郎、青山浩二、菅原秀、福森耀真、鈴木翔天、熊原健人、佐藤智輝、西口直人、由規、久保裕也、森雄大、王彦程、池田隆英、木村敏靖、清宮虎多朗、則本佳樹、小峯新陸、福山博之
捕手:山下斐紹、堀内謙伍、石原彪、水上桂、江川侑斗
内野手:渡邊佳明、村林一輝、吉持亮汰、南要輔、松本京志郎、山崎真彰、沢野聖悠
外野手:岩見雅紀、武藤敦貴、ルシアノ・フェルナンド、中村和希、耀飛
※アラン・ブセニッツ投手、ゼラス・ウィーラー内野手、ジャバリ・ブラッシュ外野手は、2月11日からの沖縄・金武キャンプから合流予定。