ロングティーを行ったロッテ・山口航輝[撮影日=2020年1月20日]

 昨年の秋季キャンプ中に『左足距骨後方骨折』と診断され、昨年11月末に『鏡視下左足距骨後突起骨片切除術』を行ったロッテの山口航輝は20日、ロッテ浦和球場で故障後初めてロングティーを行った。

 故障後初めて打撃練習を行った1月9日には「感覚が変な感じがします」と話していたが、この日のロングティーに「ティーボールなので飛んでいなかったですけど、結構振れていましたし、感触は悪くはなかったです」とのこと。感覚については「全部戻ったかといったら、そうではないですけど、だいぶ戻ってきたとは思いますね」と話す。

 「あとはタイミングの取り方。タイミングがあっていないというか、合わせ方ができていない。そこはまだもう少し時間がかかるかなと思うんですけど、振ることに関しては思い切っていけているので、全然大丈夫です」。

 この日のロングティーでは、何球かゴロになってしまった打球もあったが、そのときはタイミングがあっていなかったそうだ。「マシンでもマシンに対して、タイミングが合わせられなくて、差し込まれたりしていた。タイミングをつかんでいかないといけないなと思います」と課題点を挙げた。

 ただ、山口らしい飛距離の打球も数多くあった。「そこに関しては、怪我する前くらいと同じぐらいに戻っているので、心配ないですね」。また時折、滞空時間の長い打球も。「そうですね。滞空時間が長い打球を意識していたのと、ライナーを意識して打つのを両方考えて打っていました」。

 故障明けでタイミングの取り方に課題点を挙げたが、振ることに関しては足を気にせずに打つことができており、問題がない。2月1日までに、自身が挙げた課題点をクリアしていきたいところだ。

取材・文=岩下雄太

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