佐々岡新体制が本格始動
広島は20日、2月1日から始まる春季キャンプのメンバー振り分けを発表した。新人はドラフト1位の森下暢仁投手(明大)、2位の宇草孔基外野手(法大)、5位の石原貴規捕手(天理大)が一軍メンバー入り。一軍は2月11日まで宮崎県日南市でキャンプを行い、13日から26日まで沖縄市で二次キャンプを実施。覇権奪還を目指す広島キャンプの注目ポイントを探った。
●昨シーズン不安定だったブルペン整備
昨秋のドラフトで、即戦力右腕・森下の一本釣りに成功。先発陣の層が厚くなった一方で、昨シーズン不安定だったブルペン陣の立て直しは急務だ。昨年11月に右膝半月板の手術を受けた中崎翔太は二軍スタート。守護神候補のヘロニモ・フランスアとともに、リリーフタイプの新外国人であるDJ.ジョンソン、テイラー・スコットの両右腕も一軍キャンプスタート。新助っ人は楽しみだが枠の問題があるだけに、ハイレベルな競争と日本人投手の台頭に期待したい。
●内野陣のレギュラー争い&底上げ
メジャー挑戦を目指していた菊池涼介が残留。菊池退団に備え、昨秋のキャンプで二塁守備に挑戦していた小園海斗は、復活を期す田中広輔、守備に定評のある三好匠らと正遊撃手を争う。正三塁手を目指す安部友裕、堂林翔太、アレハンドロ・メヒアは一塁も守れ、一塁と左翼を兼務する松山竜平は復活をアピールしなければならない立場。メジャーで主に二塁と左翼を守った新助っ人のホセ・ピレラも含め、キャンプでは目まぐるしくポジションが入れ替わりそうだ。
●佐々岡新監督の舵取り
チームをリーグ3連覇へ導き、昨季まで5シーズン指揮した緒方前監督は、キャンプ中盤の練習試合の段階から、田中広、菊池涼、丸佳浩(現巨人)、鈴木誠也、松山をスタメン上位で並べ続けるなど、キャンプ中からレギュラーと控えを明確に分ける起用法が印象的だった。監督が代わり再スタートする広島。佐々岡新監督の舵取りも注目したいポイントだ。
広島キャンプのメンバー振り分けは以下の通り。
【一軍】
投手:九里亜蓮、矢崎拓也、大瀬良大地、岡田明丈、森下暢仁、野村祐輔、薮田和樹、床田寛樹、ケムナ誠、一岡竜司、塹江敦哉、菊池保則、クリス・ジョンソン、高橋樹也、山口翔、アドゥワ誠、DJ.ジョンソン、中村恭平、遠藤淳志、テイラー・スコット、ヘロニモ・フランスア
捕手:中村奨成、會澤翼、石原慶幸、坂倉将吾、石原貴規
内野手:曽根海成、上本崇司、田中広輔、安部友裕、堂林翔太、三好匠、小園海斗、西川龍馬、アレハンドロ・メヒア
外野手:鈴木誠也、ホセ・ピレラ、野間峻祥、宇草孔基、正隨優弥、高橋大樹、松山竜平
【二軍】
投手:今村猛、中﨑翔太、中田廉、高橋昂也、藤井皓哉、島内颯太郎、鈴木寛人、戸田隆矢、田中法彦、玉村昇悟、中村祐太、平岡敬人、エマイリン・モンティージャ、畝章真、藤井黎來、佐々木健、アルフレッド・メナ
捕手:白濱裕太、磯村嘉孝、持丸泰輝
内野手:小窪哲也、菊池涼介、林晃汰、桒原樹、韮澤雄也、中神拓都、羽月隆太郎
外野手:長野久義、大盛穂、永井敦士、木下元秀