ロッテ・柿沼友哉[撮影日=2020年1月24日]

◆ 自主トレは打撃がメイン

 「(鈴木)大地さんとかとやったので、バッティングをメインでやってきました」

 ロッテの柿沼友哉は、今オフも楽天に移籍した鈴木大地らと自主トレを行った。

 昨年も打撃をメインに自主トレに取り組んできたが、「かなりの量は振れたと思います」と今年も打撃を重点的に行ったという。バットも18年の自主トレから加藤翔平モデルのバットを使用し、昨季は先端部分をくり抜きアレンジしていたが、今季は「単純に操作しやすいように」とバットの重さを昨季までの880、890グラムから20グラム軽くし860、870グラムに変更した。

 もちろん、守備練習も「ピッチャーの方はいないので球を取ることはできないですけど、内野手、外野手の方がいるので、内野、外野ノックを受けている間にキャッチャーのことを守備の方でも時間が取れました」としっかりと捕手の練習も積んだ。

◆ 楽天・鈴木と自主トレ

 昨季まではチームメイトだった鈴木大地が、今季からライバル球団の楽天へ移籍となった。今回の自主トレで、何か特別に変わったこと、やりにくさなどはなかったのだろうかーー。

 「特別変わったというよりは、同じ自主トレの仲間として今まで通りやらせてもらいました。そこは敵チームになったからやりにくくなったというのは、特に感じなかったです。同じ釜の飯を食べる仲間として、そこは大地さんも接してくれた。僕自身もやりやすかったです」。

 鈴木大地らしく、いつもと変わらず元気よく、必死に練習している姿が想像できる。ただ、自主トレが終われば、他球団のライバル選手に変わる。

 「いろいろ対戦するので、分析まではいかないですけど、ちょっと見てどういう感じの攻め方をしたらいいのかなという見方もしました。バッティング練習で順番が来るまで待っている間に見たりしましたね」。

◆ キャンプは一軍スタート

 昨年の春季キャンプでは、紅白戦後の一、二軍の振り分けで二軍スタートとなったが、今年のキャンプは一軍スタートに決まった。

 「変に張り切りすぎず、今まで通り自分のできることをしっかり一つずつやっていければ、開幕までいいペースでいけるのかなと思っていますけど、一軍スタートだからといって張り切ると空回りしてしまうタイプ。そこはちょっと何もやろうとしなくても自然とやると思うので、変に力を入らずいつも通りという感じですかね」。

 「上だろうが下だろうがやることは一緒だと思うので、しっかり自分と向き合ってやれるかどうか、それを周りがどう評価してくれるかだと思うので、気負いすぎないようにします」。

 一軍スタートとなるが、“自分らしく”、“自分がやるべき”ことを精一杯取り組み、開幕一軍、正捕手争いを目指した戦いに参戦していく。

取材・文=岩下雄太

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