◆ 「楽しくやらせてもらっています」
「ロッテ1年目というのもあるので、新人に戻った気分じゃないですけど、いろいろ緊張はしています」。
楽天へFA移籍した鈴木大地の人的補償としてロッテに加入した小野郁は、緊張しながらも充実した日々を過ごしている。
今季からプレーするマリーンズの雰囲気について、「いろんな人が話しかけてくれるので、やりやすいというか楽しくやらせてもらっています」と、すっかりチームに溶け込んだ。
◆ 自主トレで先輩たちの走る量の多さに…
今季を迎えるにあたって、小野は入団会見のときに「体づくりをもう1回一からやって自分の一番動ける体を見つけてやっていこうと思います」とオフの自主トレは体づくりをメインに取り組んでいくと話していた。
自主トレは涌井秀章、岸孝之、益田直也、二木康太、細川亨らと行い「ランニングをメインでやって、結構走りましたね」としっかりと走り込んだ。
走り込みをやるなかで、気づいたことがあったという。「僕よりも年齢が上の選手も、ものすごく走っていた。長く活躍している選手は、走るんだなと思いましたね。自分も走れるようにやっていきたいと思います」。
◆ 楽天モンキーズ戦は2回2失点
小野は2年連続イースタン・リーグの最多セーブに輝くなど、期待の若手リリーフ投手。マリーンズでは、力強いストレートを武器に、一軍を目指していくことになる。
2月8日に行われた楽天モンキーズとの国際交流試合では、2回を投げ、5安打、2失点だった。1イニング目は無失点に抑えたが、2イニング目は空振りを取りにいった変化球が見逃されるケースが多かった。「基本的に追い込んで、変化球を投げて振ってくれなかった。振らせたかった」と振り返る。
「投げながら余裕が出てきているので、相手バッターがどういう感じの対応をしてくるのかというのを見ながら投げられればいいかなと。オープン戦でも相手の特徴であったり、何を狙っているかとか、見逃し方とか見れる余裕をもって投げたいと思います」。
◆ 競争が本格化
これから競争が本格化していく。小野は「しっかりオープン戦から結果を出してアピールしていくだけ。そこでどうやって使ってもらえるかは首脳陣が決めること。しっかり抑えてアピールしていきたい。(投げている)球とかそういうのじゃなくて、抑えられるんだというのはやっていきたいです。とにかく結果を残していきたいです」と一軍に生き残るために、当然“結果”にこだわっていく。
「優勝目指してやっているので、優勝するときに自分も一軍の優勝に立ち会えるように、しっかり結果を残して一軍でフル活動したいというのはありますね」。
その目標を達成するためにも、14日からはじまる実戦で、しっかりと存在感を示していきたい。
取材・文=岩下雄太