ロッテ・東妻勇輔[撮影日=2020年2月6日]

 「最初から開幕一軍にいて今年は50試合以上投げられるようにしていきたいと思います」。

 2年目の東妻勇輔投手は、今季こそ一軍定着を目指す。ルーキーイヤーの昨季は、セットアッパー候補として期待されるも開幕は二軍スタート。開幕直後は制球に苦しんでいたが、走者がいないときもセットポジションにしたことで飛躍的に制球が向上した。7月には一軍初昇格を果たし、8月1日のオリックス戦で1回を無失点に抑えプロ初勝利。8月にはセットアッパーを務めるまでになった。しかし、9月は8日のソフトバンク戦から4試合連続で失点し、一軍登録を抹消。そのポジションを掴むことができなかった。

 2年目に向けて今オフは、ソフトバンクで守護神を務める森唯斗投手と自主トレを行った。その自主トレで「森さんにカーブを投げた方がいいよと言われました。自分的にはカーブを投げるのが上手くなかったのですが、カーブの握りで(腕の振りは)緩めなくてもいい、思いっきり腕を振ればいいと言われました。縦スラみたいになるんですけど、それをカーブという名目で使っています」と森からカーブのコツを教わった。

 2月8日に行われた楽天モンキーズとの国際交流試合で、先頭の右打者リン・リーを遊ゴロに打ち取ったボールこそが、速いカーブだ。「本当は遅いボールにしたいんですけど、それができない。せめて目線を変える大きい変化が欲しいので、そのために投げた感じです」と、その意図を語る。

 昨季は左打者に対して被打率.173だったが、右打者は.385と打ち込まれた。昨季は一旦封印したスライダーだったが、シーズン終盤にはスライダーを使えないと右打者を抑えられないという理由で、何球か投げていた。しかし、本人は良いときもあれば、悪いときも多かったと課題にしていた。

 その点に関しては、「(スライダーは)プロ相手に本当の勝負球にはならないので、決まればいいけど、決まらない確率が絶対的に高かった。そういった点では今投げているボール(カーブ)が、ストライクゾーンに集まりやすい。カーブの優先度を高くして使っているという感じ」と語っており、今季は右打者に対してカーブを積極的に投げていく考えだ。

 森との自主トレではカーブ以外にも「多くのことを教わった」とのこと。「全てを良い経験として取り入れていきたい」と実り多き時間となった。

 今季はジャクソン、ハーマンという日本で実績のあるリリーバーが加わり、リリーフ陣の競争が熾烈になった。「相手を見るよりも、まずは自分を見ないといけないと思っている。相手を見るほど余裕もないので、まずは自分からですね」。昨季は左打者を比較的抑えており、課題にしていた右打者に対してカーブを有効的に活用できれば、ジャクソンが「左大腿二頭筋肉離れ」で離脱した今、アピール次第で勝ちパターンの一角に割って入ることも十分に考えられる。

取材・文=岩下雄太

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