体力強化に励んだ自主トレ
「一番良い成績を残したいです」。
こう力強く意気込んだのは、今季から背番号“18”を背負うロッテの二木康太だ。
「シーズン後半になると成績が落ちる。そうならないようにと思ってやっていました」と自主トレでは、体力強化に励んだ。
二木本人が“シースン後半になると成績が落ちる”と話すように、昨季は前半戦と後半戦ではかなり投球内容が違ったように見えた。
数字を見ても、昨季はオールスター前が14試合に登板して90回を投げ、6勝5敗、防御率3.40。5月3日のオリックス戦からカード頭を任され、5月10日のソフトバンク戦から5月31日の西武戦にかけて4試合連続クオリティ・スタートを達成し、7イニング以上投げた。
しかし、オールスター明けは、8試合に登板して38回2/3を投げ、1勝5敗、防御率6.75と苦しんだ。特に9月24日の西武戦は、クライマックス・シリーズ進出に向けて絶対に負けられない大事な一戦となったが、1回2/3を投げて5失点と役割を果たすことができなかった。
昨オフはドライブラインに参加
シーズンが終了した後には、11月23日〜12月4日にかけて、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」に派遣された。
「(シーズン後半)まっすぐが簡単に弾き返されてしまった」と分析していた二木は、ドライブライン・ベースボールでストレートを中心に見てもらったという。
「体の使い方でロスしている部分だったりを、色々と教えてもらったので、そこを練習しました」と自身の課題と向き合った。
同世代には負けたくない
若手と言われていた二木も今季でプロ7年目を迎える。若い投手陣を引っ張っていきたいという思いはあるのかと聞くと、「まだまだ自分も若手だと思っている。引っ張っていくというよりは、みんなで一緒にチームを盛り上げていきたい」と話す。
その一方で、「同い年ぐらいの投手に負けたくないという気持ちは僕もあるので、そういうなかで一緒に切磋琢磨してやっていけたらと思います」と後輩に負けたくないという気持ちはもちろんある。
「1年間1度も離脱せずに、しっかりローテーションに回っていくことができれば、成績がおのずとついてくると思うので、そこを目標にやりたいです」。マリーンズファンの多くが願っているのは、シーズン通して先発ローテーションを守っていくこと。今季こそ、課題にする後半戦でも安定した投球を見せ、先発ローテーションを1年間守って欲しいところだ。
取材・文=岩下雄太