2020.03.06 13:00 | ||||
阪神タイガース | 3 | 終了 | 0 | 北海道日本ハムファイターズ |
甲子園 |
5イニングで92球も“らしさ”見せる
開幕戦の先発マウンドを託されたエースが好投を見せた。6日に甲子園で行われたオープン戦に阪神の西勇輝投手(29)と日本ハムの有原航平投手(27)が先発。西勇輝は5回無失点、有原は4回1/3を投げて2失点ながら、4回までは危なげなく1安打ピッチングと、順調な調整ぶりを示した。
西は5回まで8安打を浴びて毎回走者を背負う展開も、立ち上がりから膝元の高さを攻める丁寧なピッチングを披露。ここ一番での投球が光り4回までゼロを並べると、5回には無死一・三塁のピンチの場面で自らの好フィールディングもあって1-6-3の併殺、続く王柏融には懐へ144キロの速球を投げ込み見逃し三振に斬って取った。
5回まで打者22人に対して被安打8、与四球1で球数は「92球」と多めだったが、要所を締める無失点ピッチング。登板が予定されている3月20日の開幕戦へ、順調な調整ぶりをアピールした。
アクシデントのタイミングで降板
対する日本ハム・有原は立ち上がりから阪神打線を寄せ付けない投球を披露。平時は速球が140キロ前半を推移していたが、2回二死の場面でフルカウントに持ち込まれた福留孝介に対してはインハイの148キロで空振り三振。力を込めた投球も見せ、4回まで被安打1、奪三振4を記録した。
5イニング目に先頭のジェフリー・マルテに対して抜け球が死球、続く福留に右安打を許し一・二塁のピンチに。6番・糸原健斗の飛球を三塁手・ビヤヌエバがカメラマン席手前で好捕するも、勢いそのままにカメラマン席にダイブ。選手交代の為に試合が止まったところで有原も降板となり、この日は4回1/3(58球)、被安打2、奪三振4。2番手・鈴木健矢が有原の残した走者を生還させ2失点が記録された。
木田優夫投手コーチは3回終了時点の談話で「キャンプから、ここまでいい調整をしてきてくれている。今日も、それがそのまま投球に反映されている」と、開幕を託したエースの投球を評価。
有原自身は「結果的にはよかったと思いますが、特にチェンジアップが抜けてしまう場面が多かったのが反省点です。変化球のコース、高さがまだまだなので、次回登板に向けてしっかり調整していきたいです」と、3月20日の開幕戦を見据えている。