2020.03.07 13:00 | ||||
東京ヤクルトスワローズ | 3 | 終了 | 8 | 千葉ロッテマリーンズ |
神宮 |
間一髪のプレー誘う
ヤクルトの新助っ人、アルシデス・エスコバー内野手(33)がキラリと光るトリックプレーを見せた。
エスコバーは7日、神宮球場で行われたロッテとのオープン戦に「6番・遊撃」で先発出場。注目のプレーは3回表の守りの場面で出た。
一死一塁の場面でロッテはランエンドヒットを仕掛け、打者・角中の打球は中前へ。スタートを切っていた一塁走者・福田秀平は悠々と三塁へ到達…かと思いきや、福田は二塁ベースへ単独スチールさながらのスライディング。すぐさまボールの行方に気付き、立ち上がって三塁を陥れたが、あわや三塁タッチアウトの間一髪のプレーだった。
この場面で遊撃手・エスコバーは打球の行方には目もくれず二塁ベースへ。ボールは中堅手の前にあったが、あたかも捕手から送球がきているかのような対応で、空のグラブで福田にタッチする素振りを見せた。
一塁走者の福田が打球を確認してさえいれば起きないプレーだったが、エスコバーは福田の様子を確認したのか、アドリブで“偽装”プレーを見せスライディングを誘った格好だ。
ヤクルトは西浦直亨、廣岡大志、吉田大成など若手遊撃手候補は多数いるが、圧倒的レギュラーが不在の状況。そんな中やってきたのが、メジャーでゴールドグラブ受賞経験もある名手・エスコバーだった。
単純な打撃、守備での貢献はもちろん、こうした数字に残らないプレーもヤクルトの選手に参考になるのは間違いない。メジャーで守備職人の称号を受けた男が日本球界でどのようなプレーをみせてくれるのか、今季はヤクルトの背番号2に注目だ。