鯉の主砲の活躍に触発…?
西武の山川穂高選手(28)が8日、マツダスタジアムで行われた広島とのオープン戦に「4番・一塁」で先発出場。第3打席でオープン戦1号となる本塁打を放つと、つづく第4打席でも一発。2打席連続でアーチを描いた。
中部商高から富士大を経て、2013年のドラフト2位で西武に入団したプロ7年目のスラッガー。2017年のシーズン途中で頭角を現して以降、ここ2年続けて40本塁打以上(47本・43本)を記録しており、2年連続でパ・リーグの本塁打王を獲得。今季は背番号を「3」に変え、“不動の主砲”としての覚悟をより強くして挑むシーズンになる。
この日は広島のドラフト1位ルーキー・森下暢仁の前に2打席連続で凡退となるも、6回二死走者なしで迎えた第3打席で快音を響かせた。
2番手・岡田明丈に対して2ボールと有利なカウントを作ると、3球目のストライクを取りに来た148キロをフルスイング。完ぺきに捕らえた打球は、センターバックスクリーンまで飛び込んでいく会心の一撃。「打った瞬間、いったと思いました」と手応えバッチリの今季第1号となった。
さらに8回は、4番手の助っ人DJ.ジョンソンと対決。3ボール・1ストライクとここも打者有利のカウントから、高めの速球を強引にひっぱたくと、打球はレフトスタンドの上段へ。2打席連続でスタンドまで放り込み、この日は4打数2安打、2本塁打で2打点。打率も.316に上昇している。
この2連戦では、広島の主砲・鈴木誠也が2試合連続で本塁打をマーク。昨秋に行われた『プレミア12』では“日本の4番”として躍動した男、その活躍を目の前で見せられ、パ・リーグを代表する主砲としてメラメラと燃え上がるものがあったことだろう。
そんなことがあっての終盤の2発。そこに山川の主砲としての意地が垣間見えた。昨季はシーズン途中で4番を外れるなど、悔しい想いも経験しているだけに、今季こそはフルシーズン4番を。そして、夏の大舞台では“日本の4番”の座も…?
山川穂高の2020年から、目が離せない。
山川穂高・コメント
▼ 6回・第3打席(P=岡田明丈)
「打ったのはストレートです。打った瞬間、いったと思いました」
▼ 8回・第4打席(P=DJ.ジョンソン)
「打ったのはストレート。2本目も打ててよかったです」