ロッテ・福田秀平

◆ 左腕を苦にせずリードオフマンとして存在感

 FA権を行使して移籍した選手は、チームからもファンからも当然大きな期待を寄せられている。2019年シーズンオフにFA移籍した福田秀平(ソフトバンクからロッテに移籍)と鈴木大地(ロッテから楽天へ移籍)のふたりの野手は、これまでのところ、周囲の期待を上回るような活躍を見せている。下記は、ふたりのオープン戦成績である。

【オープン戦成績】
福田秀平(ロッテ)5試合:打率.615(13- 8)出塁率.688 2本 2打点
鈴木大地(楽 天)9試合:打率.440(25-11)出塁率.517 1本 3打点

 福田の打率は驚異の「.615」。打率.409で2位の西川龍馬(広島)を大きく引き離す、規定打席到達者中ぶっちぎりトップの数字。もちろん「.688」という出塁率も12球団トップの数字だ。

 福田は、3月7日に行われたヤクルトとのオープン戦でも大きな存在感を示した。

 初回、先頭打者として打席に入った福田は、ベテラン左腕・石川雅規(ヤクルト)の内角寄り真ん中付近に甘く入ったカットボールをすくい上げるようにとらえ、右翼スタンドに飛び込む先頭打者アーチを記録。この日は5回にも同じく左腕の高橋奎二(ヤクルト)から左翼線へ二塁打を記録するなど、2四球も含めて4打席すべて出塁し、リードオフマンとしての役割を完璧にまっとうしてみせた。

◆ 移籍後初アーチ&猛打賞を記録

 一方の鈴木も負けていない。3月7日に行われた中日とのオープン戦の初回、1点を取ってなお2死二塁のチャンスに5番打者として打席に入った鈴木は、相手先発・大野雄大(中日)の失投を見逃さなかった。

 捕手・郡司裕也(中日)の要求は外角だったが、大野が投じたボールは打ち頃の真ん中高めに入る。鈴木が強振して完璧にとらえた打球は悠々と右翼フェンスを超えていき、鈴木の移籍後初本塁打となった。

 この日の鈴木は、3回と5回にもそれぞれ右前打、中前打をマークし、こちらも移籍後初となる3打数3安打の猛打賞を記録するなど、福田に負けず劣らず絶好調である。

 また、投手では美馬学(楽天からロッテへFA移籍)が、3月5日に登板予定だったオリックスとのオープン戦を、コンディション不良を理由に回避した。ただ、吉井理人投手コーチは「万全を期すため」の登板回避だとした他、指揮官の井口資仁監督はすでに美馬を開幕投手に指名しており、首脳陣から大きな期待を寄せられていることには変わりない。

 オープン戦の成績はあてにならないともいわれるが、成績が悪いよりはいいほうが当然いい。福田らFA移籍選手へ新天地の首脳陣やファンが寄せる期待も、オープン戦での好調ぶりを通じてどんどん高まっているのではないだろうか。

※数字は3月8日終了時点

文=清家茂樹(せいけ・しげき)



【清家茂樹・プロフィール】
1975年、愛媛県生まれ。出版社勤務を経て2012年独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。野球好きが高じてニコニコ生放送『愛甲猛の激ヤバトーク 野良犬の穴』にも出演中。

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

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