ストレートに手応えも…
力強いストレートでロッテの石崎剛が、アピールを続けている。
阪神とのトレードで昨季途中に加入した石崎は、移籍後わずか2試合にとどまり、秋季キャンプでは球速が良いときに比べて3、4キロ落ちていると課題を挙げた。
春季キャンプでストレートについて「いい感じに来ていると思いますし、投げている感覚ではいいのかなというのはありますね」と手応えを掴んでいたが、実戦が始まってからは「最初の方は前に飛ばされていた。打者との駆け引きとかタイミングとかがあるので、いくら“自分がいいボールを投げられている”と言って投げても、全部抑えられるかと言ったら抑えられるわけではない。実戦になったらなったで、もうちょいかなというかなと思います」と自己評価する。
最速152キロを計測
11日の日本ハムとのオープン戦では、2点ビハインドの7回からマウンドにあがり、150キロを超えるストレートで、1イニングを三者凡退に抑えた。井口資仁監督は「石崎は今年非常にまっすぐが走っている」と絶賛した。
この日のストレートは最速152キロを計測したが、本人は「まだまだじゃないですかね」と納得していない様子。「(ストレートのスピード)それだけじゃないですけど、(150キロ)半ばから後半にかけて狙っている。僕が求められているのはそういうところかなと思っています」。まだまだ速いストレートを求めている。
武器であるストレートの力強さ、スピードを取り戻すために意識している練習について聞くと、「特には変えていないですけど」と前置きをしたうえで、「下半身を重点的に。上半身が力まないように下半身で投げることを意識していました」とのことだ。
練習試合、オープン戦で安定した投球を続けている石崎だが、「三振が取れていないので、三振を取れるようにしっかり力強い球を投げられたらと思います」とまだまだ現状に満足いっていない。「1年間一軍でプレーすること」を今季の目標のひとつに掲げる石崎。武器であるストレートに磨きをかけ一軍定着を目指していく。
取材・文=岩下雄太