ハマスタに帰ってきた『濱ジョー』バッテリー
2018年のシーズン途中、オリックスにトレード移籍した高城俊人選手が、横浜スタジアムに帰ってきた。4回に先発の平良拳太郎投手から濱口遥大投手に継投すると、キャッチャーも高城に交代。2018年7月1日以来の“黄金バッテリー復活”となった。
濱口は、4回表をわずか15球で三者凡退に抑えるピッチングを見せたが、5回表の一死後、木浪、マルテに連打を浴び、高山をライトフライに打ち取って二死としたが、タイガースの新外国人ボーアとサンズに連続四球で1失点。続く大山を見逃し三振に仕留めたが、2回を47球、被安打2、与四球2、奪三振3、失点1という内容でマウンドを降りた。
高城はその後もマスクを被り続け、6回から登板した櫻井は「体にぶつけにきてくれていいよ、と言っていただいてやりやすかった」と振り返るなど、若手ピッチャーに対する気遣いは健在。プレー面でも、6回には飛び出したセカンドランナーを刺し、その裏には小川からセンター前ヒットを放つなど、攻守にわたって存在感を示した。
指揮官も「Good job today」
試合後の会見でラミレス監督は濱口と高城のバッテリーに「今日はいい仕事だった。濱口のコントロールが乱れてしまったが、高城の配球は非常に良かった」と高評価。今後もこのバッテリーを「続けていこうと思っている」と即答した。
濱口のルーキーイヤーとなった2017年には、専属キャッチャーとして2桁勝利に導き、日本シリーズではホークス相手に8回一死までノーヒットノーランに抑える快投を演じるなど、ファンにとっても思い入れのあるバッテリーが帰ってきた。離れていた時期を経て、さらにパワーアップした『濱ジョー』コンビの今後に期待は高まるばかりだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)