◆ 安田が一軍練習に参加!
13時からZOZOマリンスタジアムで予定されていた西武との練習試合が中止となり、ロッテの選手たちはZOZOマリンスタジアムで練習を行った。
前日のヤクルトとの二軍練習試合に出場した安田尚憲、西巻賢二、先発した岩下大輝が一軍の練習に参加した。
全体練習前の集合で安田は「元気出して、頑張ります」とスタンドにも聞こえる大きな声で元気よく挨拶。ウォーミングアップでは田村龍弘、種市篤暉らとともに、先頭に立ってはつらつと行った。
打撃練習では昨季、「最初は引っ張らないというか強引にならないように振って、コースに打って、そこから強く振るということを意識しています」と話していたように、左方向から打って、最後は引っ張ることが多かった。春季キャンプでも反対方向から打ち始めていたが、ここ最近の打撃練習では最初から引っ張る打球を多く打つこともある。
この日の打撃練習でも、左の川崎雄介打撃投手が投げるボールに対しては、センターから右に引っ張った打球が多く、レフト方向へ打った打球は3球だった。右の手嶌広報兼打撃投手が投げるボールも、引っ張りの打球が多かった。安田のなかで、何かを考えて意図を持って取り組んでいるように見えた。
打撃練習が終わると、サードのポジションで守備練習。ノックや、三塁ベンチ前付近で、西巻賢二とともに鳥越コーチがコロコロと転がすボールを捕球する練習など、多くの時間を守備練習に割いていた。
前日のヤクルトとの二軍練習試合に先発した岩下は、ここ最近使用することの多い赤のグローブでキャッチボール。キャッチボールでは体を大きく使い、振りかぶって投げる場面もあった。
キャッチボールが終わったあとは、ライトポールからセンターまでダッシュし、センターからレフトポールまで歩いて、レフトポールからセンターまで再びダッシュの練習を何本も繰り返していた。
◆ そのほかの選手は?
この日の打撃練習でも岡大海、中村奨吾、菅野剛士、福田光輝が他の選手よりも打撃練習の時間が長く、約30分近く打ち込んだ。
中村は2日連続で30分近く打撃練習をおこなったが、その意図について井口資仁監督に質問すると、「特に意図はないです。外でやっているだけで、昨日も室内で若手は1時間近く打っていましたし、今日も(このあと)安田が2時間近く打つでしょう。そこはあまり関係ないですね」と教えてくれた。
そのほか、清田育宏はティー打撃、打撃練習をおこなったあと、再びティー打撃。守備練習が終わったあとにはロングティーと、打撃練習に多くの時間を使った。レアードはサードでノックのときに「よっしゃー」と声を出し盛り上げ、荻野貴司はいつものように片手ティー、両手ティー、打撃練習では逆方向からセンター、レフトと感触を確かめるように打っていた。
井口監督のコメントにもあったように、全体練習が終わったあとも、室内練習場で若手は練習を積んでいるという。新型コロナウイルスの拡大の影響で開幕が延期になったが、この期間を有意義に使っていきたいところだ。
取材・文=岩下雄太