◆ 今井と與座は4回1失点
西武の開幕ローテーションを狙う今井達也投手(21)と與座海人投手(24)が25日、鎌ヶ谷で行われた日本ハムとのファーム練習試合に登板した。
先発した今井は初回、一死後に連続四球で走者を得点圏に背負うと、日本ハムの4番・清宮幸太郎にライト前へ適時打を放たれて早々に失点。際どいコースがボールとなったこともあり、この回だけで31球を要するなど球数は多くなったが、4回を投げて68球、5奪三振、被安打1、与四球4という内容で降板した。
一方、5回からマウンドに上がった與座はテンポの良い投球で、ストライク先行の小気味の良いピッチングを披露。次々と投げ込まれる投球の中に緩急を織り交ぜて打者を翻弄した。5回、6回は三者凡退に仕留め、7回は二死後に四球を与えたが、後続を二ゴロに打ち取った。
8回に先頭の万波相手にボール先行となり、3ボール1ストライクからの5球目を右翼席に運ばれたが、與座も4回を投げて1失点と好投。被安打1、与四球1、特に最初の3イニングは完ぺきに近い投球内容だった。
そして最終回の9回には、右太ももの張りで出遅れていたドラフト1位ルーキーの宮川哲投手(24)が登板。変化球の制球に苦しむ場面も見られたが、140キロ台後半の力のある直球を主体に三者凡退に仕留める上々のピッチング。開幕まで約1カ月というところで、期待の即戦力右腕が戦列に戻ってきたのは心強い。
西武の先発ローテーションは、ザック・ニール、髙橋光成、松本航が当確ライン。そこに続く今井はやや出遅れていたものの、徐々に状態を上げている印象。また、オープン戦2試合(8回)で1失点と好投を続けていた與座が、この日も安定感のあるピッチングを見せており、本田圭佑や松坂大輔、ノリンといった先発陣の状態次第では開幕ローテに食い込んでくる可能性もありそうだ。