DeNA・山崎、ブルペン入り
17日に開かれたプロ野球の臨時12球団代表者会議で今季の交流戦の中止と6月以降の開幕を目指すことが決まった中、自主練習を続けているDeNAの山崎康晃投手がWEB会議アプリ『Zoom』で報道陣の取材に応じた。
5月26日から予定されていた交流戦18試合が中止となったことについて山崎は、「個人的にはとても楽しみにしていたので、残念な気持ちはありますけど、今の状況を考えると仕方ないのかなと思う。僕たち選手はそこに関してはコントロールできないので、それに合わせてしっかり調整していきたい」と話した。
山崎はこの日、自主練習期間に入って初めてブルペンでのピッチングを行なった。「きょうはピッチングで22球、立ち投げで15球程度、試合と同じような緊張感でブルペンで投げた。
今はグループに分かれて4班でトレーニングしている。きょうだったら4人ブルペンに入ったが、(今後)時間の許せる限り週2、3日くらいで。身体の調子も状態もいい。体調もひじょうにいいので、引き続き次の練習もピッチングに入りたい。
この自主練習になって初めてなので2、3週間くらい経つのか…最後のブルペンからそれくらい離れているが、なかなか練習環境が整わない中で、いろんな方々の考えもあり、自主練習ができるという環境になってから初めてブルペンに入らせてもらった。肩の感覚もいいし、肘もケガ無くずっとできている。とにかく今の状況、体調管理もそうだがケガには気を付けてここまでしっかりできているので順調に来ている」と話し、良好なコンディションであることをうかがわせた。
ただ、再三開幕時期が延期となる中、モチベーションや体調をコントロールをしていくのは容易ではない。「コンディショニング作りに関しては状態をキープするのは少し難しい」と山崎も話すが、「その中で落としすぎず、上げすぎず、気持ちも一回フラットに戻して、コンディショニングと気持ちの持ちようについて、こういう状況でも、僕らはプロとしていつ開幕してもいいようにずっと準備し続けている」という。
この自主練習期間中、「スタジアムに来てコンディショニング等々、出力が落ちないようなトレーニングを続けている」という山崎だが、自宅での工夫については「過去の映像を見直したり。家の周りもなかなか外出も避けるという風に決まっているから…」と話す。
「日曜日に公園で幼馴染とキャッチボールした。あとはランニングも夜にちょっと家の周りを走るくらいで、体幹トレーニングとかは家でやっている。普段試合があるときは、家に帰ったらリラックスすることだけを中心に生活していたので、身体を動かすことなんて家に帰ってほとんどなかった。
何にどう直結するか分からないが、そういうトレーニングも引き続きやっていきたい。あらためて始めたというよりは、体調を維持する、コンディショニングを維持するという意味でグラウンドでやっていたメニューを家に帰って見直したりしている」と語った。
ファンサービスも先頭に立って
ファンサービスの先頭にも立っている山崎。現在、自宅で過ごすチームメイトに山崎自身がTV電話でインタビューする『突撃!ヤスアキマイク~みんなお家でなにしてんの?~』という企画が立ち上がり、近日中に球団公式Youtube・Twitterで公開される予定だ。
「(ヤスアキマイクを)一番最初にやり始めたのは去年のオールスターゲームの時から。こういう風に自宅で外出自粛となってから、ファンの方々が野球を楽しみにしていたり、選手の姿をグラウンドで見られる日がなくなっている。そういう意味から、みんなに笑顔を届けたい、楽しんでもらいたい、応援してもらいたいという気持ちからこの企画に繋がった。
球団からどうですかというお話をいただいたので、二つ返事でやりたいです、と。普段見られない選手の笑顔、素顔を暴いていきたいと思う。何とか楽しんでもらえるように僕も一生懸命頑張る。聞きたいことをズバズバ聞いて、質問も募集しているので、お家で何をしているのか、ぜひ皆さまの質問をみんなに答えてもらいたい」と球団公式Twitterでの募集を呼び掛けた。
また、山崎は「ファンの皆さまが待ちわびている安心して来れる球場を一日でも早くと、球団関係者ならびにチームの関係者が整えてくれている。何とか収束に向かうように僕らは体調を管理しているし、ファンの皆さまの思いも僕ら選手として痛感している。何とか開幕できるように。それと同時に、開幕して横浜のファン・プロ野球のファンの皆さまが球場に来て楽しく野球観戦ができるようなパフォーマンスをしっかり維持しながら僕たちも頑張る。苦しい状況ですけど、みんなで乗り越えて、明るいこれからの野球界のために僕も一生懸命トレーニングするので応援してほしい」と訴えた。
いまや横浜スタジアムでお馴染みとなった『ヤスアキジャンプ』への思いも語った。「ヤスアキジャンプは自粛という形になると思うが…一日でも早く。僕もパワーをもらっているので何とかそういう状況になるのを願っている」。ファンが歓喜するその時を目に浮かべながら、山崎は準備を続ける。・
(取材 ニッポン放送アナウンサー・洗川雄司)