開幕再延期と交流戦中止を受け…
取材規制中のDeNAは17日、オンラインミーテングアプリ「ZOOM」を使用して山崎康晃投手の取材を実施した。
横浜スタジアムで練習を終えた“小さな大魔神”は、自主練習期間では初となるブルペン入り。約3週間ぶりに傾斜を使ってのピッチングを行った。「ピッチング22球、立ち投げで15球程度、試合と同じような緊張感で」メニューをこなし、「肩の感覚はいい。肘もケガなくここまで順調にきている」と、コンディションは万全であることを強調した。
現状、外出もままならない状況だが、「日曜日は公園で幼なじみとキャッチボールしました。うちの周りのランニングも夜にしている」と語り、「3密」を避けつつ体を動かしていることを明かした。
NPBからの発表もあったように、開幕は5月末以降で交流戦は中止となった。交流戦を「とても楽しみにしていた」という山﨑だが、「残念ですが、今の状況を考えると仕方がない。僕たち選手にはコントロールできない」と述べ、「落とし過ぎず、上げ過ぎず、気持ちはフラットにして、いつ開幕してもいいような準備をしていく」と、気持ちを切り替えていた。
ファンのために
昨日球団は、山﨑が自宅で過ごす選手にTV電話でインタビューする『突撃!ヤスアキマイク~みんなお家でなにしてんの?~』という企画の実施を発表。山﨑は「ファンの方々が野球を楽しみにしているのに、選手の姿をグラウンドで見る日がなくなっている」との思いを口にし、だからこそ、自ら「やりたい!」と手を挙げたことを明かした。
質問はファンからの募集方式ということもあり、山﨑は「聞きたいことズバズバ聞きます!普段見られない選手の姿を暴いていきたい」と、いたずっらぽく笑った。
開幕は早くても1カ月以上先になるが、「ファンの皆さんの想いは選手として痛感している。なんとか開幕できるように、それと同時に横浜、プロ野球ファンの皆様が、安心して球場に来て楽しく野球観戦できるように、僕もパフォーマンスを維持しながら一生懸命頑張る。苦しい状況ではありますが、これからの野球界のためにも応援してほしい」とのメッセージをおくった。
インタビューでは、常日頃からファンを大切にし、その神対応ぶりが称賛されてきた山崎康晃らしい言葉が並んだ。「一日でも早く、ヤスアキジャンプでパワーをもらえる日が来ることを願ってます」。それは、ベイスターズファンにとっても同じ。一刻も早い事態の終息と、プロ野球が見れる日常の到来を願ってやまない。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)