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長年ローテを守った石川と涌井が軸 現役選手の通算記録を見てみよう【投手編】

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楽天・涌井秀章

フォーカス・レコードホルダー ~番外編~


 「新型コロナウイルス」の問題で未だ開幕の見通しが立っていないプロ野球。前に進むことができない今こそ、過去の偉大な記録にフォーカスを当てて振り返ってみよう……ということで始まった『フォーカス・レコードホルダー』という企画。

 その名の通り、過去の記録にスポットを当て、“歴代No.1”の記録を持っている選手を中心に振り返ろう、というのがテーマ。日本プロ野球における様々な「通算記録」「シーズン記録」を紹介してきた。


 今回は“番外編”として、現役選手たちの記録に注目。2020年現在、今なお現役でプレーしている選手たちの「No.1あれこれ」を見ていきたい。ここでは、投手の主要な記録を取り上げる。なお、ここで扱う記録はすべて「NPB通算」のもの。MLBでの出場歴がある選手の記録も、すべて“NPB単独”での成績となる。


小さな大投手、200勝への挑戦


▼ 通算勝利数(現役選手)・トップ5
1位 171勝 石川雅規(ヤクルト)
2位 133勝 内海哲也(西武)
2位 133勝 涌井秀章(楽天)
4位 130勝 和田 毅(ソフトバンク)
5位 128勝 金子弌大(日本ハム)


 2020年、プロ野球の現役最多勝投手はヤクルトの石川雅規。2001年の自由枠でプロ入りした19年目の左腕が、頭一つ抜け出している。

 最多勝のタイトルとは縁がなかったものの、これまでのキャリアで11度の2ケタ勝利をマーク。昨季もチーム最多の8勝を挙げるなどまだまだ健在で、今季も本来であれば開幕投手を務める予定であった。

 今年1月22日に40歳を迎えたところだが、通算200勝の大台まではあと「29」──。2008年に山本昌が達成して以降、しばらく時が止まってしまっているだけに、石川には1年でも長く現役を続けてもらい、どうにか達成してもらいたい。


規定到達は2人だけも…?


▼ 通算防御率(現役選手)・トップ5
1位 3.51 涌井秀章(楽天)
2位 3.87 石川雅規(ヤクルト)
※規定=2000投球回以上


 防御率は、今季から楽天でプレーする涌井秀章が石川をおさえてトップ。安定してローテーションを守ってきたこの2人が、投手の現役記録の不動の軸となっている。

 涌井はこれまで3度の最多勝に輝き、西武時代の2009年には沢村賞を獲得した経験もあるが、防御率のタイトルとは縁がなかった。それでも、2009年は211回2/3を投げて防御率2.30という安定した成績を残すなど、西武時代は3度の防御率2点台を記録している。


 ちなみに、規定の2000イニングに迫っている投手というと、内海哲也が1969回、岸孝之が1950回、金子弌大が1935回と1/3でいずれも到達間近。

 彼らの通算防御率を見ても、内海が3.21、岸は3.02、金子は2.97となっており、「到達即首位浮上」も大いにある。彼らの投球イニングにも注目だ。


元西武エースがワンツー


▼ 通算奪三振(現役選手)・トップ5
1位 1688個 涌井秀章(楽天)
2位 1677個 岸 孝之(楽天)
3位 1641個 金子弌大(日本ハム)
4位 1612個 石川雅規(ヤクルト)
5位 1565個 和田 毅(ソフトバンク)


 奪三振は1600台に4名がひしめく大混戦。この争いをわずかにリードしているのが涌井で、現時点で防御率との二冠となっている。

 一方、涌井が通算2315回2/3で1688個なのに対し、2位の岸は1950回で1677個。ペース的には2位の岸が優勢で、近いうちの逆転というのも大いにあり得る。

 かつては西武でともに戦い、エースとして活躍を見せた2人。それが巡り巡って、2020年からは楽天で再び共闘することになろうとは誰が予想できただろうか。

 新天地で復活を期す涌井と、故障で不完全燃焼に終わった昨季の雪辱に燃える岸──。「現役奪三振王争い」という観点からも、楽天に在籍する2人の“元西武エース”から目が離せない。

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